【TOYOTA ALPHARD】“その筋”のプロをも唸らせる、リフトアップを筆頭としたメイクに超驚き! 30アルヴェル

これがホントにトヨタ・アルファードなの!?【キャンプサイトで映えるアウトドアビークル 18選】まるでUSピックアップトラックのようなフェイスが斬新

【OUTDOOR Vehicleによるキャンプサイト拝見 #012】クルマでアウトドアを楽しむスタイルは、まさに三者三様で十人十色。クルマの装備を充実させる人もいれば、そもそもベース車から「他と違う」を求める人、キャンプギアに凝り出す人などそれぞれのこだわりがあるから面白い。それでは全国各地のアウトドア系ユーザーを見ていこう。

アルファードらしからぬ!? 土の匂いを感じさせる仕様

果たしてこのクルマはなんだろう? 確かにボディライン、側面後方のガラスのカタチ等を見るとアルファードのようだが、アルファードでリフトアップできるのだろうか? しかしオーナー、トムさんはやってしまったのだ。US仕様のピックアップトラックのようなフェイス、四駆的なホイール&タイヤ等々、アルファードのカスタムに新たな世界観をつきつける1台と言えるかも。

確かにミニバンでリフトアップにチャレンジするオーナーもいる。しかし、ボディリフトはどうだろう? オーナーのトムさんは「アルファードでは初めてではないでしょうか」と話す。サスキットでのリフトアップでは賄いきれないほどの迫力あるスタイルは、“アルファード初かもしれない”ボディリフトによって生まれた。しかも、ただ上げるだけではなく、グリルやガードといった作り込みやルーフラックやオーニングの追加により、アウトドアの香り漂う1台に仕上がったのである。

しかし、なにはともあれ注目はリフトアップだ。エスペリアのスーパーアップサスで1インチ、大径タイヤで1インチそれぞれアップしているのだが、そこにボディリフトが加わる。6インチのボディリフトは、ワンオフによるキットにて実現している。コレで合計8インチアップの完成。一般的なアルファードのカスタムはローダウンが主流であることを考えると、その車高の差は10インチはゆうにあるのかもしれない。

トムさんは、いちオーナーとしてアルファードを仕上げてきたのだが、思いがけないオファーがあった。日本有数のリフトアップのメーカー、ハートランドからスカウトされたのだ。そしてトムさんがワンオフで製作したボディリフト関係アイテムはハートランドにてブラッシュアップされ、今秋発売開始予定。10系、20系、30系のアルヴェル用を設定する計画もある。そしてトムさんの愛車も、メーカーデモカーとしての役割を担うことに。

自分の作ったクルマがメーカーに認められる。それはオーナーとして最高の名誉と言えるかもしれない。そしてこのトムさんの愛車は、それをなしえた稀有な1台なのだ。

自作で作り上げたシャープなラインのショートタイプバンパーもインパクト大。そこにTRDの文字が大きく入ったハイラックス用アンダープレートを組み合わせたことで、顔のイメージはまんまピックアップトラック。 マーカー入り&大型TOYOTAロゴ入りグリルも、そんな“ダート”を感じさせる要素のひとつだ。さらにルーフキャリアまであるのだから。普通のカスタム仕様アルファードとは完璧に路線が違う。

リフトアップについては既に触れた通りで、タイヤはアルファード純正が225/60R17であることを考えれば、段違いの極太さ。プラドの純正と同じ265/65R17を装着する。しかも選んだ銘柄はBFグッドリッチ・マッドテレーンKM3。またホイールもオフ系で人気の高いデルタフォース・オーバルをチョイスするなど、既存のアルファードカスタムとは全く違ったスタイルを貫いている。ちなみにオーバルホイールはアルファード用に設計された17×8・0J+35をセットしているのだが、BFグッドリッチのタイヤサイズの関係で内側は40mmスペーサーでギリギリ。さらにフェンダーからはみ出てしまうので、シンプルなオーバーフェンダーも装着している。

また、リアまわりではジムニー用リアラダーを取り付け、ネクサスジャパン製スペアタイヤヒッチキャリアで背面タイヤ仕様とすることで、一段とクロカンイメージを引き立てている。なぜアルファードに背面タイヤが必要なのか? そんなことに理由はない。これだけ唯一無二のスタイルを貫くアルファードだからこその選択肢なのだ。
 そもそもミニバンでクロスカントリーということが間違いの元。基本的にそういうことをするクルマとして作られていない。けど、だからこそ「やってみたい」というトムさんのこだわり、そして実行力には感服するしかない。ここに完成した孤高のアルファードが放つ圧倒的なオーラは、これからのアウトドアビークルに燦然と輝き続けるだろう。

家族&仲間と一緒にBBQ、そんな場面にもピッタリ

SPECIFICATIONS
●MODELS:トヨタ・アルファード(平成27年)
●WHEEL:デルタフォース・オーバル(17×8.0J)
●TIRE:BFグッドリッチ・マッドテレーンKM3(265/65-17)
●SUSPENSION:ハートランド6インチアッププロトタイプ、エスペリアスーパーアップサス
●EXTERIOR:自作フロントバンパー、ハイラックス用アンダープレート、バグガード、ネクサスジャパンタイヤヒッチ、オーニング、ジムニー用リアラダー、ダズフェローズLEDテール、カート製ルーフキャリア
●TUNING:ブリッツエアクリーナー、ブリッツタワーバー

▶キャンプサイトで映えるアウトドアビークル18選 まとめはこちら

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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