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3列シート×両側スライドドアがやっぱり嬉しい
小さな子どもがいるファミリーにとって3列シートのミニバンは必須。フル乗車する機会は少ないけれど、たまに親や親戚を乗せることもあるし、着替えに買い出し、チャイルドシートへの乗せ降ろしなど、何かと座席の数が多いほど重宝するものだ。
delica.d5.mさんもご多分に漏れず、ホンダのエリシオン→オデッセイとミニバンを乗り継いできた一人。アクティビティやキャンプで河原にアプローチする際、最低地上高が足りずに下回りをヒットしたり、スタックしたりする恐れがあるために、趣味のカヤックを降ろしやすい水際のベストポジションまでたどり着けないのがもどかしかった。
悪路走破性の高さを求めるなら150プラドの3列シート仕様という選択肢もアリだが、3列目は「おまけ」レベルの狭さで、実用性には乏しい。そこで白羽の矢が立ったのが3列シートに両側スライドドアのミニバンパッケージで、クロカン並みの四駆性能を備えたデリカD:5だ。
デリカD:5は2007年にデビューした超ロングセラーモデルだが、19年のビッグマイナーチェンジでフェイスまわりのデザインが刷新され、クリーンディーゼルエンジンや8速ATの採用などハードウェアが進化し、静粛性と燃費が格段に向上した。
両側スライドドアだから子供でも乗り降りしやすいし、3列目を倒せばアウトドアギアをたくさん積める。
delica.d5.mさんにとってデリカD:5は普段使いとレジャーユースを両立できる理想のファミリーカー。185㎜の最低地上高だけでなく、アプローチ/ランプブレークオーバー/ディパーチャーの各アングルが十分に確保され、大きな石が転がる河原や、深いわだちのある悪路へも臆せず乗り入れられる。
デリカD:5クやヒッチキャリアに荷物を満載すると車高が下がり、バンパーや腹下を擦ることがあった。そこでリフトアップを施したところ、ロードクリアランスに余裕が生まれ、さらに行動範囲が広がった。
【Instagram】@delica.d5.m
下まわりのダメージを気にせずに、フィールドの奥深くまで入れる
この車高じゃなければ行けない場所にアプローチするのが楽しみなんです」と、リフトアップの効果に満足するdelica.d5.mさん。
リフトアップを依頼したのは千葉県流山市のハートランド。4インチリフトアップキットを組んでいて、純正のショックアブソーバーとスプリングを流用しながら、エンジンマウントやステアリングシャフトを交換することでドライブシャフトを適正角度に保ったまま、安全・確実なリフトアップを実現。最大で255/70‐16サイズのタイヤが装着可能になり、カスタムの幅も広がった。
不満だった尻下がりのフォルムが解消されるのもこのキットの魅力だ。
リフトアップしてフロア下が見えるようになったので、スキッドプレートと極太のバンパーガードが一体になった「GOQBUTO-R」を装着。マイチェン後のデリカD:5を象徴するフロントグリルにはDIYでマットブラックのチッピング塗装を施し、引き締まったフェイスに。
リフトアップはプロショップに委ねたものの、それ以外はネット通販でパーツを取り寄せて、自分で取り付けるのがdelica.d5.mさんのポリシー。家族の団らんスペースになるサイドオーニングやリアのヒッチキャリア、LEDライトもすべてDIYで、コストを抑えながら自分流のカスタムを楽しんでいる。
SPECIFICATIONS
●MODELS:ミツビシ・デリカD:5(令和2年)
●WHEEL:デイトナS5(16×7.0J+35)
●TIRE:MAXXIS・MT-764ビックホーン(245/70-16)
●SUSPENSION:ハートランドリフトアップキット、リア20㎜スペーサー
●EXTERIOR:オートフラッグスGOQBUTO-Rフロントガード&ヒッチメンバー、ルーフマーカーランプ、IPFランプ、JAOSオーバーフェンダー&リアラダー&マッドガード
●INTERIOR:クラッツィオシートカバー
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]