最新の軽EV「eKワゴンEV」に搭載
三菱のADASが、MI-PILOT(マイパイロット)です。できることは、前車を全車速で追従するACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)があり、それとハンドル操作を支援する車線維持支援機能(レーン・キーピング・アシスト)になります。高速道路または自動車専用道で、前車が完全に停止して30秒以内で先行車が走り出せば、追従を再開します。
モデルによって、MI-PILOTの詳細な内容については若干の差がありますが、最新モデルでは「アウトランダーPHEV」や軽EV「eKワゴンEV」に搭載されています。
eKワゴンEVでは、メーカーオプションとしてMI-PILOT パーキングを設定。カメラ4個と12個のソナーによって自車周囲の状況を判断して自動で駐車します。最新の軽EVであるeKワゴンEVは、こうした乗用車やSUVで搭載される機能を積極的に採用することで、三菱ブランド全体に対するイメージアップ効果もあるように感じます。
一方で、自動運転の領域については、三菱として独自の実証試験などは現在行っていません。これは、ルノー・日産・三菱の企業連携の仕組みであるアライアンスにおいて、技術分野や販売地域での3社の得意分野を明確にした方針によるものです。そのため、今後は日産の自動運転技術との融合がより深かまるでしょう。
著者PROFILE 桃田健史
1962年8月、東京生まれ。日米を拠点に、世界自動車産業をメインに取材執筆活動を行う。インディカー、NASCARなどレーシングドライバーとしての経歴を活かし、レース番組の解説及び海外モーターショーなどのテレビ解説も務める。日本自動車ジャーナリスト協会会員
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]