参加者は、自家用車に専用デバイス(Smart Key Box:SKB)を接続してデジタルキーを利用可能とする。ヤマト運輸の配達員は、参加者の自家用車のトランクなどをデジタルキーで解錠し、参加者が購入した商品を届ける。トヨタ自動車からデジタルキーの提供を受け、東京都と愛知県の一戸建てに居住かつトヨタの自動車を所有する人を実証実験の対象とする。
参加者はスマートフォンに専用アプリをダウンロードすることで、デジタルキーと宅配サービスの設定/操作を行う。ECサイトにて商品購入後、ヤマト運輸のEC商品配送宅配サービス「EAZY」から送り状番号を送信。受付返信受領後に、専用アプリからトランク/助手席/後部座席などの配達先を指定する。専用アプリでは配送状況や、再配達の指示や問題事象の登録なども可能で、安心安全に利用できる。
配達員は、専用アプリにて所定の時間だけ利用を許可されたデジタルキーを利用してクルマの解錠をして配達を行う。終了後は施錠をし、配達の状況を専用アプリに登録するので確実に作業を行うことが可能。
本システムは、KDDI と2021年2月に持分法適用関連会社化したStation Digital Media, Inc.が共同で企画、設計、開発、運用したもの。本実証の専用アプリと後付けの専用デバイスを連携させて一元的に制御する。ID管理、プッシュ通知配信/管理、データ分析、サービスキー管理、デジタルキー管理などの機能を備え、デジタルキーの施解錠のみならず、サービス運用状況の管理や見える化などにより、最小のリスクやコストで実証実験を行うことが可能。本実証で蓄積したデータや知見を有効活用し、今後、本システムの商用化を目指す。
(注1)クルマのデジタルキーを活用した宅配配送の実証実験を行うこと。2022年2月1日時点。KDDI、ヤマト運輸、プライム ライフ テクノロジーズ調べ。
(注2)スマートフォンをクルマの鍵(キー)にするシステム。1台のスマートフォンに、デジタルキーを4本まで保有できる。なお、機能制限の項目はメーカーによって異なる。
(注3)東京都と愛知県の一戸建てに居住かつトヨタ自動車の車両を所有される人の中で、本実証に協力できる人。
(注4)「EAZY」とは、ヤマト運輸と連携したオンラインショップなどで注文した商品の受け取りを、自宅敷地内の玄関ドア前やガスメーターボックス、車庫などに置き配し、非対面で荷物を受け取れるEC専用配送商品。受け取り方法は、荷物が届く直前まで変更ができる。