米国だけで、中・大型トラックは、運輸部門からの温室効果ガス総排出量の25%を占めている(*1)。
(*1) Fast Facts: 米国における運輸部門の温室効果ガス排出量、 1990年~2019年 (EPA-420-F-21-076、 2021年12月) https://www.epa.gov/system/files/documents/2021-12/420f21076.pdf
「フリート電動化のグローバルリーダーであるABBと、中・大型トラック最大手メーカーの1社であるパッカー社との組み合わせは、e-フリートの拡大および採用を加速させ、運輸部門の炭素と騒音排出量を削減する戦略的かつ持続可能なパートナーシップです」とABBのE-モビリティディビジョンのプレジデントであるフランク・ミューロン氏は述べている。「パッカー社と同様、ABBはトラック運送業界の電化に大きな可能性を見出しており、安全、スマートかつ持続可能なフリート充電向け電動化ソリューションの提供に取り組んでまいります」。
これらの革新的な電気自動車は、輸送中の短い停車時間にオンデマンド急速充電を必要とするピータービルト、ケンワース、DAF CF ElectricおよびLF Electricトラックモデルに適した強力なバッテリを搭載。ABBの充電システムは、高出力の急速充電や低出力で負荷管理された夜間充電により、長距離輸送ルートやラストマイル配送のためのフリート充電の最適化を支援する。
「ABBとパートナーシップを締結し、この優れたソリューションを当社のお客さまやディーラーに世界規模で提供できることを嬉しく思います」とパッカー社の最高技術責任者であるジョン・リッチ氏は述べている。「お客さまはピータービルト、ケンワース、DAFのゼロエミッショントラックモデルが有する業界トップクラスを誇るオペレーション効率と環境上のメリットを、ABBの市場をリードするEV充電技術を組み合わせて得ることができます」。
両社は、自社の事業だけでなく、顧客に対しても持続可能なサービスを提供することを約束。パッカー社の全製造拠点はISO 14001認証を取得しており、80以上が廃棄物の埋立てゼロを達成している。一方、ABBは、2030年までに社用車を電動化し、100%再生可能な電力を調達して全事業所でエネルギー効率を改善することで環境型オペレーションとカーボンニュートラルの実現に向けて取組んでいる。
● 最近署名されたインフラ投資・雇用法の一環として、米国は、EV充電器の全国ネットワークを構築するために75億ドルを割り当て、EV採用を加速し、大気汚染を低減し、雇用を創出するために50億ドル超をクリーンな輸送バスに投資する予定。ABBは、自動車、トラック、バス、バンのほか、船舶や鉄道向けの充電・電動化ソリューションを幅広く提供することで、同国の充電ネットワークの拡充を支援し、同法の目標達成に貢献する。
● 現在までに、ABBは85以上の市場で68万台以上の電気自動車用充電器を販売。そのうち、3万台以上のDC急速充電器と65万台以上のAC充電器には、チャージドット経由で販売されたものも含む。