アイシン:TOYOTA新型「アクア」が電動ウォーターポンプおよびシフト・バイ・ワイヤシステムなどを採用

アイシンの新商品が、2021年7月に発表、発売されたTOYOTA新型「アクア」に採用された。

 今回新たに開発した商品は、より高い効率で冷却を行う「インバーター冷却用電動ウォーターポンプ」、変速機のシフトポジションを自動で変更する「シフト・バイ・ワイヤ」だ。これら新商品の他にも、電子制御ブレーキシステムや電気式4WD駆動ユニットなどが採用されている。

今回新たに開発された商品

■インバーター冷却用電動ウォーターポンプ

 本商品は、新設計により従来のものからサイズを変えることなく約1.5倍の出力が可能になった。全体のシステム効率は世界最高レベルである約39%(ポンプ仕事量/消費電力)を実現している。今回、インペラ(羽根車)部の水圧分散を最適にしてロスを低減する新開発の3Dインペラの採用とモーターの通電制御変更によって、高い効率と搭載性を両立している。

 アイシンは、2006年から電動ウォーターポンプを市場投入し、「エンジン冷却用」「インバーター冷却用」ともに高いシェアを有している。強みとする全方位でのパワートレインユニットの供給に加え、本商品をはじめとする電動化関連商品の組み合わせによって、“クルマのエネルギーマネージメント”に貢献し、車両全体で見たカーボンニュートラルの実現をめざす。

シフト・バイ・ワイヤ

 自動車技術の自動化が進むにつれて、電気信号で制御を行うバイワイヤ技術は不可欠なものになってきている。
アイシンとして初めて開発した本商品は、モーター、減速機、ECU、センサーを一体化した“機電一体”構造。機電一体構造により「位置制御性」「応答性」に優れたシフトポジション切り替え性能を実現。また高減速・高効率の少歯数ヘリカルギヤを採用することで小型化し、優れた搭載性を確保した。
 ニーズが高まる電動化・自動運転化に対し、親和性の高い商品として幅広い車両での活用が期待される。

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