ボルグワーナーの800V油冷式電気モーターは、モーターアセンブリまたはステータとローターのサブアセンブリとして納入することができる。独自のステータ絶縁強化技術と内蔵型永久磁石式ローターを採用し、優れた耐久性と信頼性を実現している。96%以上のピーク効率を実現し、特許取得済みのHVHステータ巻線技術を採用している。
さらに、エネルギー効率と環境に配慮しつつ、優れた騒音・振動・ハーシュネス(NVH)性能や、同種の他社製品と比較して最大4%高い出力・トルク密度を実現。また、運転中にブレーキを踏んだり、下り坂にさしかかると、モーターが機械エネルギーを電気エネルギーに変換し、インバーターを介してバッテリーを充電する。
ボルグワーナーは、電気モーター業界における幅広い専門知識が高い評価を受けているが、サントロールの小型車用電気モーター事業から派生したサントロール・オートモーティブ・コンポーネンツを最近買収したことにより、その評価がさらに高まっている。この買収により、ボルグワーナーは乗用車用電気モーター事業における垂直統合の度合い、規模やポートフォリオの幅などをさらに拡大すると同時に、開発から市場投入までの時間をさらに短縮することが期待されている。
ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼事業本部長であるステファン・デメール博士(Dr. Stefan Demmerle)は「EVの中国トップ企業とパートナーシップを継続し、バッテリー電気自動車分野でのさらなる成長に向けて協力できることを嬉しく思います。ボルグワーナーの電気モーターは、高い信頼性、高効率、優れた出力・トルク密度を特徴としており、電動モビリティにおける当社の豊富な経験を例証しています」と述べている。