アドヴィックス:トヨタ「bZ4X」にアドヴィックスの回生協調ブレーキシステム等が採用

アドヴィックスのブレーキ製品が、本日5月12日にリース販売が開始された「bZ4X」に採用された。

「bZ4X」はTOYOTA bZシリーズ第一弾となるSUV型BEV 。今回採用された製品は、新規開発した回生協調ブレーキシステム、キャリパ一体式電動パーキングブレーキ、前輪キャリパおよび前後輪ロータで、最適なブレーキシステムが提供される。

今回採用された主な製品

■ 回生協調ブレーキシステム
回生協調ブレーキシステムは、電気自動車やハイブリッド車等に搭載され、油圧ブレーキと回生ブレーキのバランスを制御することで電費を向上させる。今回採用された回生協調ブレーキシステムは、新規開発した電子制御ブレーキシステムと、ESCモジュレータで構成されている。この電子制御ブレーキシステムは、パワーサプライをギヤポンプとブラシレスモータにすることでオンデマンド化した点が特長。前後輪のブレーキ圧を独立して制御することでエネルギー回生量を増大させるとともに、車両の姿勢制御にも貢献し、乗り心地や安心感を向上させる。さらに、ESC モジュレータと組み合わせることで、故障時のフェールオペレーション性能を向上させ、将来の自動運転(Lv.3 以上)にも対応できる。

■ キャリパー体式電動パーキングブレーキ
電動パーキングブレーキは、シフトレバーやアクセル操作に連動し、自動でパーキングブレーキを作動させることができる。自動運転の実現につながるレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)や自動駐車に不可欠な製品で、CASE の進展に伴い需要が急増している。
アドヴィックスは 2006 年に電動パーキングブレーキの生産を開始し、2014 年には世界初のドラム一体式電動パーキングブレーキを開発するなど、ラインアップの拡充を進めており、軽自動車から大型SUVまで幅広い領域をカバーしている。

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