本実証実験では、自動運転サービスの実用化により地域住民の移動の利便性向上を図ることを目的に、地域住民や自治会関係者らを乗客として、運転支援機能や遠隔監視システムを搭載したスズキの小型車「ソリオ」を使った実験車両2台が、発着地点である浜松市内の庄内協働センターから折返し地の白洲町を結ぶルート(片道約3.4キロメートル)を走行した。2019年12月に実施した第二回目の実証実験よりも一回の走行距離が長い約2.1キロメートルの区間で、ライダーセンサーなどのより高度な技術を用いて、レベル2での自動運転による走行が行われた。
また、スマートフォンの予約アプリで受け付けた予約情報を「Dispatcher」を経由して車両に送信し車載システムと連携することで、予約者がスマートフォンを持って車両に近付くだけで車両のドアが開く仕組みが実現された。
実験初日の5月17日には、浜松市長や地域住民が試乗し、「スムーズな乗り心地だった」「実用化が近いのでは」といったコメントが寄せられた。