今回の受注は、車載用電池製造工程における、セル製造およびモジュール製造の工程の核となる設備である。設備納入は2023年を予定している。
当設備におけるコマツNTCの強みは、従来実績のある高速・高精度な画像検査技術のほか、レーザー走査による独自の加工技術と工作機械で培った搬送技術を融合させたシステムである。セル製造工程では、業界最高速度の120m/minで自由自在なタブを成形し形状検査を行う技術や、レーザー溶接でのヒューム発生を抑える自社開発のガス供給技術を有している。また、モジュール工程では、投入したセルのレーザー溶接と接着を自動で行い、モジュール化するシステムを提供し、特にセルの種別に応じてフレキシブルに対応できる生産体制が顧客に評価されている。
コマツNTCでは、得意分野である柔軟な設計・製造により顧客の多様な要望に対応し、技術開発を重ねて設備のラインアップを増やすことで、工作機械、半導体、車載電池製造装置事業で3本のビジネスの柱とすることを目指す。また、当該事業については、2025年に売上高200億円規模を視野に入れている。
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