本調査では、関係者へのヒアリング・文献調査を通じて、電力等他のエネルギーと比較した場合の水素の役割・有効性を明確化し、新千歳空港内の水素需要を再生可能エネルギー由来の水素で賄う可能性を検討する。
主な調査項目は以下の通り、事業期間は2022年度を予定している。
・ 新千歳空港内のモビリティ(地上業務車両他)・熱需要等への水素利活用に向けた実現可能性調査 ・ 同エリアでの水素製造・供給の実現可能性調査 ・ 水素利活用トータルシステムの最適化検討 ・ ビジネスモデル・技術・制度面等における課題の整理
北海道は、風力や太陽光等の再生可能エネルギー分野において高いポテンシャルを有している。再生可能エネルギーを活用したCO2フリー電気の直接利用や水素の転換利用等により、日本のカーボンニュートラル実現に向けて大きく貢献が期待される地域である。
新千歳空港では、構内に業務用車両や周辺公共交通といったモビリティや、旅客ターミナルビル・空港関連施設・併設ホテルにおける熱需要があり、将来的には航空機燃料にも、水素利用の可能性がある。本調査を通じた事業性評価により実用化した場合には、空港を起点とした北海道全域における水素普及拡大や再エネ接続量拡大といった波及効果が期待される。
受託業務名
水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/水素製造・利活用ポテンシャル調査
調査期間
2022年6月~2023年3月
各社の役割
三菱商事株式会社:調査全体の取りまとめ、ビジネスモデル検討
株式会社三菱総合研究所:水素利活用/製造ポテンシャル調査、自立化検討、ビジネスモデル検討、トータルシステム調査
北海道電力株式会社:水素製造ポテンシャル調査、トータルシステム調査
北海道エアポート株式会社:再エネ設置ポテンシャル調査、空港内調査
株式会社レンタルのニッケン:水素利活用ポテンシャル調査、ビジネスモデル検討
東芝エネルギーシステムズ株式会社:マネジメントシステム検討