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本協定は、「走る蓄電池」となる電気自動車(EV)の普及や脱炭素化の推進と同時に、大府市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)を電力源とした災害時の電力供給体制の構築を目的とした協定である。ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の『ブルー・スイッチ』活動としては182件目の取り組みとなる。
協定の経緯・背景
大府市は、環境対策、防災対策、持続可能で強靭なまちづくりを目指し、SDGsの推進に積極的に取り組んでいる。2021年1月に「ゼロカーボンシティ」を宣言しており、2050年を目途に温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げ、「脱炭素社会づくり」「循環型社会づくり」「自然共生社会づくり」を活かした地球温暖化対策により、「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた取り組みを推進している。
一方、日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を、全国の自治体や企業、販売会社と共に推進している。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。
この日産自動車が推進する『ブルー・スイッチ』、そして、大府市が推進する環境・防災対策やSDGsの推進と、双方の取り組みにお互いが賛同し、本協定の締結を行う運びとなった。
協定の概要と主な連携内容
電気自動車を活用した「脱炭素化及び強靭化に関する連携協定」の概要は以下の通りである。
- 大府市および日産自動車、愛知日産自動車、日産プリンス名古屋販売は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
- 大府市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、市民の生命及び身体の安全を守る。
大府市は、今後、公用車として電気自動車「日産リーフ」や新型軽 電気自動車「日産サクラ」を導入する計画で、環境に優しい電気自動車(EV)の普及を目指し、環境・防災力向上に努めていく。
大府市と日産自動車は、本協定締結を機に、電気自動車(EV)を活用した、環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素化社会実現、SDGs達成に向けて、更に連携を強化していく。