世界初のエアラインシートがベントレー・ベンテイガEWBに搭載!先進の温度管理と空気圧シートで乗員の疲労を最大限に軽減する。

世界初のエアラインシートが、ベントレー・ベンテイガEWBに搭載されることが発表された。このシートは、0.025秒毎に0.1℃の高精度で温度と湿度を感知してくれる。さらに、新開発されたオートクライメートコントロールは、自動制御でこれまでよりも約80%多くの空気を循環させることができ、さらに消費電力を40%に抑えている。シートには空気圧シートが搭載され、3次元的動作で乗員の身体ストレスを軽減する。室内環境にトコトンこだわって開発されたベントレーの新しい室内環境について紹介しよう。

超微細なオートクライメート機能

世界初のシート表面温度感知システムを導入したエアラインシートは、乗員が座る接触面の温度・湿度レベルを25ミリ秒(=0.025秒)毎に0.1℃という驚くべき高精度で常時測定するセンサーを搭載している。シートの温度設定は7つの設定値から最適な温度を設定することができる。また、センサが測定した乗員の体温データをもとに、シートヒーターに限らず、室内エアコン、車内換気レベルも自動で設定し、乗員にとって過ごしやすい空気環境を作り出してくれる。発進後も乗員の体温変化を常時モニタリングし、温度を微小コントロールしてくれる。

オートクライメートシステムは、ニュートラルポジションを含む計7つのセットポイントが用意され、背中やクッション部だけに局所的に当てることもできる。7つのセットポイントは、人間工学と組み合わせた臨床データに基づいて決定されている。オートクライメートシステムは、既存のシートヒーター技術を利用しているが、新たにベンチレーションファンが開発され、従来のシステムよりも約80%も多くの空気を循環させることに成功している。オートシステムでは、乗員が手動で作動させた場合に比べて、システム全体の消費電力が約40%軽減されることも同時に判明した。

エルゴノミクスに特化した姿勢調整

近年の高級車には、シートマッサージャーなどの疲労回復に向けたシステムは数多く存在するが、姿勢制御システムは更にその先を行くプロアクティブな疲労対策システムだ。ベントレーの新型シートには、身体とシートの間に僅かに空気が入る層を形成し、空気圧を利用したソフトゾーンをつくりだすことで、アジャスタブルシートにありがちな2次元的な動きではなく、身体のツボを刺激しやすい3次元的動作を実現した。これらの動作は、長時間のクルマ異動で不快感を感じるユーザーに向けて、専門家と共同で開発された複雑なアルゴリズムで制御されている。

座面の接触部に絶妙な変化を与えることで、圧迫された身体部位が緩和されるようになる。これによって、身体の局所的な疲労を抑え、自然回復を促すことができる。アジャスタブルプロファイルは、乗員の体形に合わせて一部パーツを変形させてフィットさせることができる。調節可能なのはレッグレストとフットレスト。長時間移動での下肢の疲れを軽減することができる。

スマートフォンからのシート調整
マルチメディアモニターからのシート調整

体重を積極的に支えることで、精神的ストレスや集中力の欠如の軽減に繋がることが研究で明らかになっている。特に、自然な身体の姿勢は、こわばった筋肉から来るストレスを緩和することが分かっている。車両に搭載される衝突安全機能も大事だが、車を運転するドライバー・乗員の身体ストレスを軽減することも大切なドライビングサポートである。

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