豊田自動織機は、トヨタ自動車と共同でバイポーラ型ニッケル水素電池を開発、2021年7月発売のトヨタ「アクア」に電動車の駆動用車載電池として世界初採用された。
この革新的な電池は、集電体と呼ばれる金属部品の片面に正極、もう一方の面に負極を塗った「バイポーラ電極(Bipolar:双極)」を複数枚積層させてパックにしている。さらに、集電体を正極・負極で共有させ、部品点数を少なくすることで電池を小型化している。また、通電面積が広くシンプルな構造のため、電池内抵抗を低減し、大電流が一気に流れることで、従来型のニッケル水素電池に比べ、高出力化を実現している。
優れた走行性能と環境性能を両立させるバイポーラ型ニッケル水素電池は、2022年6月に発表されたレクサス「RX」、7月に発表されたトヨタ「クラウン」、への搭載が予定されており、石浜工場と共和工場にて、今後の需要拡大に対応する。
石浜工場の概要
所在地:愛知県知多郡東浦町大字石浜字願並1-1
操業開始:2022年10月予定
生産品目:車載電池
従業員数:340名(2022年10月計画)
建物面積:2万平方メートル