当該機は、FE25-2、FE30-2の特長はそのままに、急速充電による充電時間短縮と継ぎ足し充電が可能になったことで、電動式フォークリフトの導入が難しいとされてきた長時間稼働や高負荷作業が必要とされる現場でも連続作業が可能な電動式フォークリフトである。「FEシリーズ」は、電動式フォークリフトならではの環境性・経済性の向上や、コマツ独自の急速補充電システム(※1)による長時間稼働に加え、エンジン式フォークリフトに匹敵する走行性能の向上や屋外使用を前提とした耐環境性を向上させることで、電動式フォークリフトの稼働現場を拡大している。
今回発売される2機種は、FE25-2、FE30-2の車両サイズや特長を継承しつつ、急速充電が可能な大容量リチウムイオンバッテリーと新開発の定置式急速充電器の組み合わせにより、これまでエンジン式フォークリフトが採用されてきた充電時間が確保できない長時間の稼働が必要とされる現場や、作業負荷が高いアタッチメントを使用している現場にも対応することが可能。また、コマツの従来の電動式フォークリフト(※2)では8時間以上かかっていたバッテリー容量20%から100%満充電までの充電時間を1時間50分と、約4分の1に短縮している。さらにオプションとして急速充電器を2台接続することで、1時間未満で満充電まで回復できるほか、継ぎ足し充電が可能になったことで、隙間時間での充電を行えるため充電時間の確保が難しい現場での連続稼働にも貢献する。
※1 FE25-2、FE30-2に搭載されている1時間程度の短時間でバッテリー容量を20%から80%まで最大60%回復できるコマツ独自の充電システム。
※2 FEシリーズおよびその他のコマツ製鉛バッテリー車
主な商品の特長
1.作業性
・大容量リチウムイオンバッテリー搭載により、さらなる長時間稼働を実現
バッテリー容量を2.5トン車で+35%(FE25-2比) 、3.0トン車で+22%(FE30-2比)大容量化することにより、稼働時間が約20~30%延長(コマツ社内試験結果によるもの)。
・短時間での急速充電により連続稼働に対応
繰り返し急速充電が可能なリチウムイオンバッテリーにより従来の鉛バッテリーでは劣化が進行するため推奨されなかった休憩時間など短時間での継ぎ足し充電が可能になっている。加えて、新開発の定置式急速充電器と組み合わせることで連続稼働に貢献。稼働時間が長く充電時間が確保できない場合は、定置式急速充電器を2台接続することでさらなる短時間での充電を実現している。
・充電時間(バッテリー容量20%⇒100%まで)(コマツ社内試験結果によるもの)
約1時間50分(定置式急速充電器1台)
約55分 (定置式急速充電器2台)(定置式急速充電器の2台目はオプション)
2.経済性
・長寿命なリチウムイオンバッテリーにより、バッテリー交換インターバルの延長に貢献
一般的な鉛バッテリーと比べて約3倍(※3)の長寿命なリチウムイオンバッテリーにより、バッテリー交換インターバルの延長に貢献するとともに、ライフサイクルコストの改善が期待されている。
※3 放電-充電を1サイクルとした場合の社内試験結果によるもので、実際のバッテリー寿命とは異なります。
【発売月】 2022年12月
【販売目標】 200台/年(国内のみ、2機種合計、初年度)
【公表価格】
・FE25G-2 (2.5トン車 標準仕様・定置式急速充電器1台) 8,66万円
・FE30G-2 (3.0トン車 標準仕様・定置式急速充電器1台) 9,99万円
(工場裸渡し消費税抜き)