三菱重工、欧州市場向けフォークリフト「EDiA XL」が独「レッドドット・デザイン賞」を受賞

三菱重工グループの三菱ロジスネクストは、同社の欧州統括会社のMitsubishi Logisnext Europe B.V.(以下、MLE)により生産・販売されている、欧州市場向けのフォークリフト「EDiA XL」が、ドイツの国際的なデザイン賞である2023 年「レッドドット・デザイン賞(Red Dot Award)」を受賞したことを発表した。

■ レッドドット・デザイン賞の概要と今回の受賞について

レッドドット・デザイン賞は、ドイツで 1955 年に設立された国際的なデザイン賞である。ドイツの「iFデザイン賞」・アメリカの「IDEA」と並び、世界3大デザイン賞の1つに数えられている。同賞は、Product Design部門・Brands & Communication Design部門・Design Concept部門の3部門で構成されている。そして今回EDiA XLは、モダンなデザインやエネルギー効率の改善による優れたパフォーマンス性などが高く評価され、Product Design部門での受賞となった。

■ EDiA XLの特長

EDiA XLは、三菱重工グループが欧州で初めて自社開発した、中型カウンターバランスタイプバッテリー式フォークリフトで、MLEのフィンランド工場で開発された後、2021年6月から同社スペイン工場で生産が開始された。

さまざまな最新機能がEDiA XLには搭載されており、主に安全性・操作性・省エネルギー性を追求した仕様となっている。このうち安全性では、「坂道停止機能付き自動パーキングブレーキ」を搭載し、坂道などでの思いがけないずり下がりを防止している。また操作性では、「感応式駆動システム」の装備により、運転者の特性に応じて加速度を変化させることができる。例えば、レバーやペダルの操作速度に連動して、車両が素早く、あるいはゆったりと動く。
さらに省エネルギー性では、必要な時にのみ駆動力をアップすることでパワフルな走行を実現する「走行自動ブースト機能(オートブースト)」の採用により、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。

発売開始以来、EDiA XLは欧州での販売台数を順調に伸ばしており、同型機種における2022年度の台数は前年度比の約3倍に達している。三菱重工グループは今後も、EDiA XLの開発を通じて培った技術と経験を生かし、欧米や日本が直面するさまざまな物流現場での課題に対し、顧客の用途に寄り添った製品開発を行っていく。


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