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新型電動ショベルの概要
当該機は、2021年1月よりプロテラ社と共同開発されてきた機種であり、世界の各分野の高負荷対応や商用の車両向けに実績があるプロテラ社提供のリチウムイオンバッテリーを搭載している。顧客の現場での実証試験を経て、昨年10月の「bauma 2022」や本年3月の「CONEXPO-CON/AGG 2023」へ展示した製品が、今回、レンタル機として市場に導入される。将来電動化市場が形成されることが見込まれる各地域で、稼働条件や電源環境の異なる様々な顧客にレンタル機として使用してもらうことで、環境性や安全性を実感してもらい、電動化市場の形成を促進させていく。
コマツは2023年度を電動化建機の市場導入元年と位置付けており、今回の市場導入は、3トンクラス電動ミニショベルの市場導入に続く、第二弾となる。油圧ショベルは建設機械の中でも汎用性が最も高く、特に20トンなどの中型クラスは、土砂の掘削や積込み作業を中心に幅広い現場や用途で使用されることから、当該機の市場導入をきっかけとして中型クラスの電動化市場の形成を目指していく。
商品の主な特徴
1.環境性・経済性
・バッテリー駆動式で人と作業環境にやさしい排気ガスゼロを実現
バッテリー駆動式のために排気ガスがいっさい発生せず、クリーンな作業環境を実現。車両周辺の作業員や樹木にやさしく、屋内工事や管工事、都市部での工事など、さまざまな現場で幅広く活躍する。
2.快適性・安心
・大容量リチウムイオンバッテリーによる稼働時間の確保
451kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、フル充電で約8時間の稼働が可能。付属の充電器を活用してのフル充電は約9時間。
・静音性に優れた電動モーターで車体騒音・周囲騒音を大幅低減
動力源はモーターのため、エンジンによる騒音が発生しない。作業中でもオペレーターが周囲の作業員とコミュニケーションをとりやすく、安全で的確な作業が可能。
・エンジンによる車体振動がなくなりオペレーターの疲労を軽減
エンジンを搭載していないので、オペレーターに伝わる振動が大幅に減少。作業中のストレスや疲労感が少なく、快適に作業が行える。
・車体からの発熱量低減で、快適な作業環境を実現
エンジンによる熱源がないため、機械周辺が熱くならず快適な作業が可能。
3.安全性・信頼性・整備性
・安全性・信頼性に優れたバッテリーコンポーネントを搭載
世界の各分野の高負荷対応や商用車向けに実績があるプロテラ社提供のリチウムイオンバッテリーと、作業機操作のための油圧ポンプ、コントローラー、電動モーターなどのコンポーネントを、コマツ独自のすり合わせ技術により協調させることで、車体制御システム全体を最適化するとともに、堅牢なバッテリーの保護構造が開発された。エンジン駆動式油圧ショベルと同等の掘削性能や耐久性を実現した。