アウディジャパン、最大出力240kWのパワーエックス社による蓄電池型超急速EV充電器を業界初導入

アウディ・ジャパンは、アウディ正規販売店契約を締結している ビジョナリングが運営する Audi 八王子の移転リニューアルオープンに伴い、パワーエックス社製の蓄電池型超急速EV充電器「製品名:Hypercharger(ハイパーチャージャー)」を、自動車業界で初めて導入する。

アウディ八王子に「ハイパーチャージャー」超急速充電器を導入

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市場導入第一号機となる本機は、アウディ・ウルトラ チャージャーとして設置され、アウディ八王子は、電気自動車e-tronの充電に再生可能エネルギーを活用した電気を使って脱炭素に貢献しながらも、e-tronモデルを利用するオーナーにより高い利便性を提供できるようになる。

ハイパーチャージャーは、パワーエックス社が開発した最大出力240kWの蓄電池型超急速EV充電器で、アウディ八王子は、ハイパーチャージャーを使用したアウディ・ウルトラチャージャーを設置する国内初の販売店となる。ハイパーチャージャーは2つのポートを持ち、電気自動車2台同時の急速充電が可能で、1台充電時の最大出力は150kW、2台同時の場合は1台当たり最大120kW、合計240kWの高出力での充電が可能だ。内蔵の蓄電池には、店舗屋上に設置された定格出力49.5kWの太陽光パネルからの電気も使用され、充電需要の低い時間帯に電気を蓄え、充電需要が高まる時間帯に超急速充電を行うことができる。

本充電器による充電サービスは、アウディとポルシェ、フォルクスワーゲン3ブランドのオーナーを対象とした「プレミアム チャージング アライアンス(PCA)」の会員を対象に提供される。アウディ八王子敷地内、大型道路に面した使いやすい場所に設置され、店舗営業時間外でも利用者が使いやすい環境が整えられている。

アウディは、2023年1月20日にパワーエックス社との提携を発表し、アウディ・ディーラーネットワークにハイパーチャージャーを採用したアウディ・ウルトラチャージャーを導入する計画を公表した。今後導入を本格化し、2023年末までに19基、2024年前半までに30基の設置が目指される。

超急速EV充電器「Hypercharger」について

パワーエックス社の「ハイパーチャージャー」は、一般的なEV5台分(車載電池容量:70kWhの場合)にも及ぶ大容量の蓄電池を搭載する事で、電力系統への負荷軽減や場所を選ばない設置を実現した、国内最速クラスの超急速EV充電器だ。加えて、この蓄電池は、発電量の変動する再生可能エネルギーをEV充電に使用するのにも最適だ。 システム出力は最大240kW。1ポート使用時は最大150kW、2ポートで同時使用時は、それぞれ最大120kWの連続出力で充電することができる。 150kWでの充電に対応したアウディ・e-tron GTの場合は、わずか10分間の充電で約150km分の航続距離を素早く充電することができる。

● 採用製品:Hypercharger Standard (型式:HC0358)
● 蓄電池容量:358kWh(定格)
● 対応充電規格:CHAdeMO 2.0.1(認証取得済み)
● 設置台数:1台(2台の車両を同時充電可能)
● 利用対象:Premium Charging Alliance会員(アウディ・ポルシェ、フォルクスワーゲンブランドの電気自動車の利用者が対象)

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