大同特殊鋼、連結子会社のベトナム新工場が開所式を開催。成長市場の捕捉を目指し工具鋼海外拠点の生産能力を強化

開所式でのテープカットの様子
大同特殊鋼の連結子会社である DAIDO DMS VIETNAM CO.,LTD.(以下、 DMSV)は、10月10日に現地ベトナムにて新工場の開所式を開催した。DMSVは大同特殊鋼と同社の連結子会社である大同DMソリューションの両社で2008年にベトナムに設立した金型用鋼の加工販売拠点である。今回、事業拡大に備えて新工場が建設され、2023年5月に旧工場から転居、同月に稼働を開始した。

ベトナム新工場には、新たに熱処理ラインと表面処理ラインを導入

式典では、大同特殊鋼 副社長の山下敏明氏が出席し、「新工場は以前の工場から大きく変化を遂げている。これまで以上にスピーディに、日本と同様の品質をベトナムの皆さまに提供していくことを期待している」と祝辞を述べた。

新工場は旧工場の約3倍の面積を持ち在庫保管能力を強化したほか、これまでおこなってきた機械加工ラインに加えて、新たに熱処理ラインと表面処理ラインを導入し製造プロセスが拡張された。また、作業および物流効率に配慮したレイアウトとし生産能力の向上が目指されている。

DMSVは、大同特殊鋼の工具鋼製品の素材提供から加工および熱処理まで手掛けることで、成長著しいベトナム市場において日本国内同様の品質・サービスを提供していく。

DMSVの概要

名称ダイドー・ディーエムエス・ベトナム (英文名)DAIDO DMS VIETNAM CO.,LTD
所在地ベトナム社会主義共和国フンイェン省ヴァンラム郡ミンハイ村 フォーノイ A 工業団地 F ゾーン F2 通り
設立年月2008年12月(稼働開始:2009年2月)
事業内容金型用鋼の販売、金型用プレート加工販売、金属製品の熱処理
土地・建物敷地面積 9,955 ㎡、工場建屋・事務所棟
設備構成フライス加工機 8基、研削盤 3基、切断機 5基、真空熱処理炉 1炉、焼戻炉 3炉、窒化炉 1炉、ショットブラスト 1基
設備能力(製造)月産80トン、(倉庫)保管能力700トン
立上状況2022年9月着工、2023年4月工場建屋・事務所棟竣工、2023年5月設備据付完了・営業生産開始(月産80トン程度)

キーワードで検索する

著者プロフィール

Motor Fan illustrated編集部 近影

Motor Fan illustrated編集部