今回開発された素材は、車の内装や外装に使われる汎用プラスチック(ポリプロピレン)に、海水から抽出したマグネシウム化合物が補強材の一部として配合されている。マグネシウム化合物は繊維状のため従来の補強材(タルク)よりも補強性が高く、従来と同等の品質で、補強材の量を半減することが可能とされている。これにより製品の軽量化につながり、車の走行時の環境性能向上に貢献する。また、引っ掻き傷が目立ちにくくなる性質があり、一部の製品では表面を保護する塗装が不要になることから、製造時のCO2削減※にも寄与する。
※ 製品によっては7割程度の削減が可能。