明電舎、環境技術の国際的なプラットフォーム「WIPO GREEN」に「バッテリ試験用充放電装置」を新たに登録

明電舎は、国際連合の世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization)が運営する環境技術の国際的なプラットフォームである「WIPO GREEN」に、新たに「バッテリ試験用充放電装置」を登録したことを発表した。

本製品の特長

バッテリ試験用充放電装置

1. 540kWの容量により、電気自動車はもちろん、電動化が進む船舶や建設機械、定置型蓄電システム等で用いられる多様なバッテリの評価に適用可能。

2. 出力電流の大きさによってHigh、Middle、Lowの3つのレンジを使い分けることで、大電流から低電流まで高い精度を確保。これにより、異なる容量のバッテリに柔軟に対応でき、小型から大型まで蓄電池を用いた機器の開発に利用可能。

3. バッテリ評価の信頼性向上に寄与する下記の仕様・性能※1を実現。

  • 電流出力精度:±0.3%F.S.
  • 電流収束幅:±0.1%F.S.※2
  • 電流応答性能:10ms以内に±0.1%F.S.に収束
  • オーバーシュート量※3:1%以内

4. 高効率な電力変換(94%以上:定格負荷時)※4で、エネルギー使用効率向上と運用コスト削減を実現。

5. 放電時の電力を試験設備の電源系統へ回生することで、エネルギーの有効活用が可能。

本製品は、バッテリの研究・評価における精度と効率を高め、バッテリを用いる様々な機器のさらなる性能向上・普及に貢献する。また、エネルギーの効率的な利用やCO2排出削減を推進するためのバッテリ技術の開発や改良を可能にし、環境技術の発展と持続可能な社会の実現に大きく寄与する。

※1:明電舎試験環境による
※2:リプル分の実効値換算
※3:立ち上がりの際に定常値を超えて、上方向に突出した波形を指す
※4:明電舎測定条件による

明電舎は環境技術として、2022年2月に「エコタンク形真空遮断器」を、同年12月に水資源の有効活用に貢献する「水処理装置用セラミック平膜」を登録しており、本製品が3例目の登録となる。なお、明電舎は環境技術の活用と普及を促進する「WIPO GREEN」の趣旨に賛同し、2022年3月より、その活動を支援するパートナー企業として「WIPO GREEN」に参画している。

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