オムロン・東邦ガス、EV充放電システムを用いた逆潮流放電実証を開始

東邦ガスとオムロン ソーシアルソリューションズ(以下「OSS」)は、2024年1月から電気自動車(以下「EV」)用充放電システム(以下「V2X」)を用いた逆潮流※1放電実証(以下「本実証」)を開始した。

東邦ガスとOSSは、2023年9月から家庭用蓄電池を活用したバーチャルパワープラント※2(以下「VPP」)サービス「わけトク」※3の実証が進められているが、家庭用蓄電池に続き、EVも活用した取り組みが行われる。

本実証では、OSSが発売しているV2X(製品名:マルチV2Xシステム)を一般家庭に設置し、東邦ガスがOSSの制御サーバを介して、V2Xに指令を送信して充放電を遠隔で制御する。こうした、HEMS等の外部設備を用いることなく、サーバーから直接V2Xを制御する逆潮流放電実証は、国内初の取り組みとなる。本実証を通じて、充放電制御の成果検証内容や運用・技術上の要件を確認し、VPPの早期商用化が目指される。

内容一般家庭に設置したV2Xに対して、東邦ガスが指示した充放電制御パターンに基づき充放電制御を行い、その結果を確認する。
役割分担東邦ガス:V2Xの制御指示、制御結果の確認、成果検証等
OSS:V2X・制御サーバーの提供、実証を踏まえた機能開発等
実証概要

※1 家庭などの電力の需要先から電力系統側へ電力が流れること。
※2 分散電源(発電設備、蓄電池、EVなど)や需要設備を一つの発電所のようにまとめて制御すること。
※3 2023年8月24日発表

キーワードで検索する

著者プロフィール

Motor Fan illustrated編集部 近影

Motor Fan illustrated編集部