コマツ、無人ダンプトラック運行システム(AHS)の導入台数が700台を突破。自動化・自律化、遠隔操作の実現を加速

コマツは、同社の鉱山向け無人ダンプトラック運行システム「Autonomous Haulage System(AHS)」が、2024年2月に世界最大級の400トン積載可能ダンプトラック980E-5ATを含む超大型自動運転ダンプトラックの累計導入台数が700台を超えたことを発表した。
Lomas Bayas銅鉱山(チリ)にて稼働するAHSダンプトラック

AHSは、コマツが2008年に業界で初めて商用導入して以来、世界5か国23カ所の鉱山で700台が導入され、累計総運搬量は2024年2月末までに75億トンを達成している。累計700台目は2024年2月にグレンコア社のLomas Bayas銅鉱山(チリ)で稼働を開始された。この鉱山は、チリでコマツAHSが導入された8番目の鉱山となる。

コマツのAHSは2008年の商用導入以来、稼働環境の異なる鉱山現場で稼働実績を蓄積し、世界各国の資源大手よりその安全性・生産性に対して高い評価を得ている。地形や天候が異なるさまざまな鉱山に対応しつつ、有人稼働ダンプトラックに対し格段に高い安全性を達成するとともに、生産性では、積込・運搬作業で15%以上のコスト削減効果が実証されている。

さらに、最適運転制御によって急加速・急ハンドルを低減することで、タイヤ寿命が40%改善する効果も実証されており、環境負荷低減の観点でも顧客に大きな価値を提供している。コマツはAHSを、顧客が目指す鉱山の安全性向上、GHG削減の達成に貢献するための重要なソリューションの一つと位置付けており、引き続き顧客の現場における安全性・生産性・環境性の更なる向上に貢献していく。

AHS導入成功を祝うGlencore社とコマツのチーム
(Lomas Bayas銅鉱山(チリ)にて)

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