出展概要

今回の展示会で、日本製鉄は、“NSafe-AutoConcept(略称NSAC 以下、NSAC)”の軽量化技術をさらに深化させ、「LCAでのCO2排出量削減」、「コスト削減」、「最適生産システム」の視点で、最適な自動車ソリューションを提案するコンセプト“NSafe-AutoConcept ECO3(エコキュービック)(以下、NSAC ECO3)”により、カーボンニュートラル社会の実現を目指す。

具体的には、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するNSAC ECO3を具現化する、高機能製品・ソリューション技術を適用した自動車部品群が展示される。特に、「電動化」に必要となる部品の更なる性能向上・軽量化と安全性の両立に寄与する技術、「部品一体化」による軽量化・工程省略・コスト削減の実現、エコな素材・ソリューション提案でカーボンニュートラル社会に貢献する「軽量化・CO2削減」技術について、展示コーナーを設けるとともに、技術プレゼンテーションの場も設定し、詳細について紹介される。

日本製鉄は、2050年までのカーボンニュートラル社会の実現に向けて「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」を掲げる中で、グリーンスチール“NSCarbolex Neutral”および社会におけるCO2排出量削減に寄与する高機能製品・ソリューション技術 “NSCarbolex Solution”を通じて、社会全体の脱炭素化への貢献を目指している。今回、展示されるNSAC ECO3の高機能製品やソリューション技術は、“NSCarbolex Solution”のラインナップのひとつである。

展示会のピックアップ技術

展示コーナー ピックアップ技術 (今回初出展)
電動化推進 鋼製バッテリーボックス・上蓋(高耐荷重・高容積・塗装省略)
接着コートコア、小型高出力EV駆動モータ、高強度鋼材デフギヤ(e-Axleの小型化)
部品一体化 独自工法による冷間超ハイテンプレスおよびホットスタンプ一体成形部品(併催の学術講演会で報告)
鋼管を素形材とした一体成形シャシ部品(高強度、溶接長削減)
軽量化・CO2低減 高耐食・高意匠性鋼板によるドアアウタ―・モーターケース(塗装レス)
980MPa級熱延材・独自工法によるロアアーム(軽量、高強度、高剛性)

※鉄鋼製造プロセスにおけるCO2排出削減量を環境価値として具現化したグリーンスチール