北米トヨタが建設する新施設では約8.9kmのオーバルトラック、オフロードパーク、新たな走行・操縦テスト路面など、数多くの改善点が盛り込まれている。新施設のほとんどは今年末までに完成予定。トヨタはまた、先進運転支援技術の開発を目的とした新たな施設を計画している。正式名称「トヨタ・アリゾナ・プロビング・グラウンドズ内のアリゾナ・モビリティ・テスト・センター(AMTC at TAPG)」となるこの施設は、トヨタの所有下で2021年から業界向けに車両テストリソースとして利用可能となっている。

AMTC at TAPGは、フェニックスの北西約96kmにあるアリゾナ州ウィットマン近郊のソノラン砂漠に位置している。施設はおよそ4700万平米の広さを有し、約124kmのテストコース(うち95kmが舗装道路)、80kmを超えるオフロード・ダートコース、および高速オーバルトラック(第2のオーバルトラックが完成間近)を備えている。トヨタは1993年にアリゾナ・プロビング・グラウンドズを設立し、以来、北米市場向けの50を超えるトヨタとレクサスの車両のテスト拠点として機能している。