「先代86&BRZオーナー必見のブレーキ冷却パーツ!」テストでは最大70度のブレーキ温度降下を確認!?

サーキット派の86&BRZオーナーは大注目のブレーキ冷却パーツ!

最大で約70度もブレーキを冷却できるアイテム

ブレーキの制動力をアップさせるには、ブレーキパッドの材質を変更することやブレーキシステム自体を交換することが挙げられるが、どちらも効きはアップする反面、熱量が増えてしまう。いくら耐フェード性が高いブレーキパッドを装着しても対応温度域を超えてしまっては、効きがアップするどころかブレーキが抜けてしまい危険な思いをすることになる。

サーキット走行などのハードユースも多い86&BRZは、制動力をアップすることと同時にクーリング対策を施す必要があるのだ。実際にプロジェクト・ミューでは、サーキットテストを行ない、純正の性能をチェックしてきた。

ブレーキを多用するサーキットで1日走っていると、キャリパー内のシールが焼き付くというトラブルが発生。ブレーキシステム自体が熱に耐えられずに起こった結果だ。つまり、いくら高性能なブレーキパッドやローターをセットしても、熱対策を行なわないとこのような結果になってしまうということだ。

ブレーキクーリングバックプレートは、純正のバックプレートから型を取っているので、抜群のフィッティングを誇る。素材はスチールで、つや消しブラックの塗装を施している。純正の17インチと16インチモデルの両ブレーキローターに対応。

そこで、プロジェクト・ミューでは、純正のバックプレートと交換するタイプの「ブレーキクーリングバックプレート(2万900円)」を開発。バックプレートの裏側に導風口を設けて、バンパー側からダクトを引くことでフレッシュエアをローターに直接当てて冷やすシステムだ。

バックプレートには、エアを引き込む導入口が装備されている。ここのバンパー側から引いてきたダクトを差し込むことで強制的にブレーキローターを冷却させる。

開発テストを行なったサーキットでブレーキシステムの温度を測ると、ブレーキクーリングバックプレートを装着することで約70度の温度下降が確認できたという。

純正のバックプレートは、スチール製の簡易的なものになる。目的が飛び石などからブレーキローターを守ることなので、クーリングに関しては考慮されていない。

86/BRZレースで使用しているナンバー付きのワンメイク車両にも、ブレーキシステムを冷やすクーリング機能は装備されている。それだけメーカーとしても86&BRZのブレーキが高温になってしまうということを理解しているのだ。

さて、このブレーキクーリングバックプレートだが、取り付けには若干の加工が必要となりAREA86のような専門店やチューニングショップでの装着を想定している。そして、ブレーキクーリングバックプレートは単体での販売になるため、取り付けにはダクトやファンネルなどを用意する必要がある。

そこで、取り付け実績が豊富なGRガレージ豊田土橋店(取材は同店が“AREA86豊田土橋店”だった頃に行っています)の協力を得て、加工方法や取り付けに必要部品、値段などを紹介してもらった。

フロントからダクトを引いた状態。車両の進行方向右側には、ウォッシャータンクなどがあり、アンダーパネルの加工が必要になる。
右側のダクトに関しては、樹脂製のラジエターアンダーカバーとスチール製のラジエターアンダーシュラウドを加工して装着している。
ホイールハウス内もダクトの取り回しにはノウハウが必要。闇雲にダクトを通してしまうとホイールと干渉する恐れがあるからだ。

取り付けの作業時間は2時間ほどで、工賃は1万8000円程度。ダクトやファンネルなどの取り付け部品の価格と工賃、製品本体を含めても6万円でおつりがくる設定となっている。

撮影車両は、純正フォグランプ付きだったためファンネルはフロントグリルに設置している。ファンネルの場所は好みで決めて欲しい。
フロントグリルにファンネルを設置するパターンの他に、フォグランプ非装着車であればその位置に取り付ければ後付け感が出ない。

メーカーでもサーキットを走るならばクーリングの必要性はあると考えているほど、熱に弱い86&BRZのブレーキシステム。ハードユースを想定しているオーナーは、ぜひブレーキクーリングバックプレートの装着を検討してほしい。

●取材協力:プロジェクト・ミュー TEL:0120-443-688/GRガレージ豊田土橋店 TEL:0565-28-6124

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【関連リンク】
プロジェクト・ミュー
http://www.project-mu.co.jp

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