「ゼロヨン魂ほとばしる白銀のFC3S!」心臓部は13Bブリッジポート仕様でオーバー500馬力!!

ブリッジポート+T88タービンのドラッグスペシャル

オーナーとチューナーの二人三脚で育成したFC3S

ドラッグ専用コース(2014年に営業終了)を有する仙台ハイランド近郊のチューニングショップは、昔からドラッグレースで活躍してきたショップが少なくない。“トイベース”の高橋代表もそんな中の一人だ。

ドラッグレース全盛期からの友人がオーナーというこのFC3Sは、400メートルに全てを賭けて少しずつ進化を続けてきたトイベースの歴史の一部とも言えるリアルチューンドだ。

エンジンは13B-REWベースのブリッジポート仕様で、T88改タービンを組み合わせて最大ブースト圧1.2キロ時に約500psを発揮する。ブースト圧は控えめだが、これは数年ぶりに復帰したオーナーが慣れるまでの暫定的仕様とのこと。本来は600psオーバーの戦闘力だ。

コクピットはスパルタンの一言。中央のオートメーター製5インチタコメーターを始め、各種メーターやスタータースイッチ、燃料ポンプや電動ファンのON/OFF、EVCなどを配置。ステアリングに取り付けられたスイッチはラインロック用だ。アルミの美しいインパネは、オーナー自らが製作したスペシャルだ。

軽量化を目的に、内装パーツは全撤去。助手席位置に3つ並んだ赤いボックスは、高回転域の失火症状をシャットアウトするために導入したMSDの6A。その後方に確認できるアルミケースはバッテリー用だ。

ラゲッジスペースには樹脂製の安全タンクが設置され、周辺は給油口付きの隔壁を設けて安全性も配慮。メインパイプからチタンで製作されたエキゾーストマフラーは、トイベースのワンオフスペシャルだ。

足回りはHKSハイパーマックスDRAGを軸にセットアップ。トラクションの要となるリヤタイヤは、フェンダーを叩き出し加工した上でフージャーDOTドラッグラジアル(275/40-17)を組み合わせている。

オーナーが愛情をかけながら育成中のFC3S、名チューナーとの二人三脚でドラッグレースへと挑む日々はこれからも続く。

●取材協力:トイベース 岩手県北上市稲瀬町前田142-5 TEL:0197-64-6272

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