「GR86のスロットル問題を解消!」リニアな特性が手に入るスーパーオートバックス浜松のECUチューニングメニューに迫る

純正の問題点はアクセルに対するクルマの動き!

ECU-TEKを用いて独自の現車セッティングメニューを構築

独自の理論に基づき、86/BRZチューニングと向き合い続ける“スーパーオートバックス浜松(以下SA浜松)”。同店の強みは、何と言ってもECUチューンだ。今回は、完成間もないGR86&BRZ用のECUチューニングメニュー「浜松スペック(ECUチューン+HKSエキマニ+現車セッティング:29万8000円)」に迫っていこう思う。

青線:アクセル開度50%/赤線:アクセル開度100%

「まずGR86で気になるのが『アクセルに対するスロットルの動き』なんです。当店でシャシダイにかけてみたところ、アクセル開度50%(青線)と100%(赤線)の出力がほぼ同一という結果に。つまり、アクセルを半分も開けていればほぼ全開状態ということです」とのこと。

この特性がデメリットとして表面化するのは、サーキットを始めとするスポーツ走行。アクセル開度50%でほぼ全開ということは、その50%の範囲内で緻密なペダルコントロールが求められるということ。コーナー脱出時のパーシャル域から踏み足していくような場面で、ドライバーの意に反して多めにスロットルが開いてしまいパワーオーバーを招くなど、人馬一体感を削ぐ原因になってしまっている。

そんな純正のネガな部分を廃し、まるで右足と車体が繋がっていると感じられるようなリニアな特性を追求したのが、同店の提供する『浜松スペック』だ。

この浜松スペックは、HKS製エキマニ『GT-SPEC EX』とオリジナルのECU書き換えデータというのが基本パッケージ。なお、エキマニを投入する理由は、排気効率を引き上げつつ、FA24エンジンの弱点である3000〜4000rpm付近のトルクの谷間を解消するためだ。

効果は絶大で、SA浜松のテストでは純正の240ps&26kgmから251ps&27.5kgmへと大幅なパワーアップを実現。ターボ車ほどの変化幅でないが、実用回転域の出力特性と前述のスロットル問題を改善させることで、数値以上にリニアで刺激的な走りを生み出してくれるのだ。

書き換えデータについては「アクセル開度ごとに細かくパワーチェックをして味付けをスタートしました。もちろんアクセル開度に応じたスロットルの動きを変えるだけではなく、点火時期や点火学習、可変バルタイなども細かく調整しています。踏み始めから全開まで、低回転から高回転まで純正とは比にならない伸びやかな特性に仕上がりました」とSA浜松の鈴木さんが語る自信作だ。

さらにSA浜松では、浜松スペックのデータを車両にインストールした後、車両ごとの個体差に合わせて一台一台シャシダイを回しながら最終調整としての現車セッティングを行なうという徹底ぶりだ。

ちなみにSA浜松のデモカーGR86は、GR86&BRZを所有している現役オーナーに限り実際に試乗が可能。デモカーのアクセルペダルを踏み込み、そのリニアさを一度体感してみてはいかがだろうか。

●問い合わせ:スーパーオートバックス浜松 静岡県浜松市中区小豆餅4-16-1 TEL:053-476-2180

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スーパーオートバックス浜松
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