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時代に即したハイクオリティパーツが充実の展開!
チャレンジングな商品展開を続ける“ブリッツ”。チューニングパーツメーカー大手という地位を確立してもなお、ひたむきな製品開発力に変わりはない。 これまでの定石として将来的には過給機チューンを見据えているが、現在はストリートを軸としたユーザーの立場に寄り添いステップアップをサポートする姿勢だ。そこで今回は、すでに出揃っているブリッツ謹製のGR86&BRZ用パーツを見ていこう。
エクステリアパーツ編
エアロスピードRコンセプト
GR86&BRZのイメージを激変させてくれるフルボディキット、それがエアロスピードRコンセプトだ。軸となるフェンダーは、前後ともに構造変更の必要がない片側9mmの設定。これにより、9.5J×18+43サイズのホイールを余裕で飲み込むことが可能になる。
フロントはフルバンパータイプとすることで大胆にイメージチェンジ。ヘッドライト下部に位置するスリットには、ポジションランプと連動するLEDラインライトが埋め込まれる。
純正サイドステップ下部には、フロントバンパーの意匠を踏襲したディフューザーを装着。立体的なフラップをあしらった造形が特徴的だ。
リヤバンパースポイラーは、ダクトとアンダーディフューザーを備えたタイプ。マフラーの存在感も引き立ててくれるデザインは、リヤビューの迫力を大幅に高めてくれること間違いなしだ。
リヤ上部には大型のトランクスポイラーがセットになったGTウイングを装備。もちろん車検対応スペックだ。ウイング部は、カーボンタイプとFRPタイプを設定。さらに、それぞれ高さ違いのハイマウント型とローマウント型が用意されており、計4種類の中から好みのデザインを選ぶことができる。デモカーが装着しているのはローマウント型だ。
リヤウインドウガーニッシュは空力向上の他、枯れ葉等の侵入を防ぐ効果も望める。ワンポイントのアクセントパーツとしても有効だ。
エンジンパーツ編
カーボンインテークシステム
高度な成型技術でエンジンルームへのベストフィットを実現しつつ、さらには吸入空気温度を適正にコントロールできる総合インテークパーツ、それが「カーボンインテークシステム」だ。その性能はかなり高く、社内テストでは純正のインテークと交換するだけで9.3ps/9.4Nmのパワー&トルクアップを達成している。
エアクリーナー本体はステンレスメッシュ製とし、定期的な洗浄を行うことで半永久的に使うことができるのもポイントだ。
ドライカーボンサクションキット&カーボンパワーエアクリーナー
予算面においても、ステップバイステップでインテークチューンに取り組める多様なラインナップを揃えるブリッツ。最強のビジュアル構成となるのは、カーボンパワーエアクリーナーとドライカーボンサクションキットのコンビネーションだ。シリコンのカラーはブルーも選択可能となっている。
レーシングオイルクーラーキット
コア本体は12段のサーモスタット付きで、夏季はもちろんオーバークールを招きがちな冬場での使用も安心。ちなみに、表面にはブラックパウダーコートが施工されており、長寿命と主張しすぎない存在感も叶えている。もちろん、冷却効率を高める導風板も付属する。
なお、取り付けにはフロントバンパーやアンダーカバーの加工が必要となるので、その点のみご注意いただきたい。
レーシングラジエターホースキット
高い耐熱・耐圧性能は言わずもがな、エンジンルームのトータルコーディネイトにも効く車種別専用ホースキット。ラジエターキャップとの共着はマストだ。
エキゾーストシステム
ニュルスペックカスタムエディションQuad
ブリッツを代表するエキゾーストシステム「ニュルスペック」。最旬モデルはテールエンドが脱着・着せ替え可能な「カスタムエディション」だ。4本出しの「クアッド」は、エアロスピードRコンセプトのリヤバンパーともシンデレラフィット。この他、純正比で圧倒的な軽量化が図れるチタンモデルのF-Ti Dualや、ストリート転用としても人気の片側シングルのCup仕様など、狙いに合わせた製品群が揃う。
シックに決めたいならステンレスカラーのVS、高級感を引き上げたいならチタンカラーのVSR、レーシーに仕上げたいならカーボンレッドといった具合に、自分好みにアレンジ可能。組み合わせ次第ではそのバリエーションは無限大で、マフラーカッターを交換する感覚で気軽にイメチェンを図れる。
インテリアパーツ
レーシングメーターパネル
製品は助手席パネルに被せる構造で、メーターはアナログ60φに対応。運転席からの視認性も考慮された設計のため、愛車のコンディションをモニタリングしたいオーナーには必須の装備と言えよう。定番は油温/油圧/水温のコンビネーションで、OBDマルチモニター「タッチブレイン」を右端に装着できるタイプのパネルも用意。
タッチレーザー
普及著しいレーザー&レーダー式移動オービスに対応する「タッチレーザー」シリーズの2023年モデルは、新開発フルオートモードを搭載。ブリッツ独自のアルゴリズムで不要な警報をカットしてくれる。GPSデータ更新無料・年会費不要など買ってからの出費が抑えられるのもメリットだ。OBDIIアダプターで水温等の表示も可能。
ハンドブレーキレバー&シフトノブ
ブリッツのコーポレイトカラーであるレッドのアルマイトで彩られたアクセントパーツも設定。操作時の触感にも拘り、手に触れる部分はハンドブレーキレバーでは本革を、シフトノブはPOM樹脂をそれぞれ採用する。
サスペンションパーツ
ダンパーZZ-R
ブリッツ謹製の「ダンパーZZ-R(20万2400円)」は大ヒット製品の一つ。ZN6型とは車重やトレッド幅が異なるため、減衰力やスプリング等のセッティングはイチから構築した完全新作だ。スプリングレートはフロントが6kg/mmでリヤが4kg/mm。アッパーマウントはフロントのみピロで、リヤは強化ゴム仕様とされている。
ダンパーの減衰力調整部分にステッピングモーターを取り付け、室内から減衰力を調整できるようにするDSCプラス(31万2400円/車高調セット)もスタンバイ。乗車人数や走行状態を検知して作動する「フルオートモード」や、車速およびGセンサーのデータを元により緻密な制御を行なう「マップ制御モード」など、様々な制御が用意されている。
ミラクルストロークアジャスター
リヤのロアアームと車高調の接続部にかませるジョイントで、車高を落とした際にロアアームがバンザイ状態にならないよう補正することを目的としたパーツ。つまり、ローダウン時に起こりがちなストローク不足を解消し、低い車高でも快適な乗り心地を実現することが可能というわけだ。
ミラクルキャンバーアジャスター
こちらもダンパーZZ-Rとの共着前提のパーツ。最大マイナス5度までフロントキャンバーの調整範囲が増える。もっと攻めたセッティングを望むならZZ-R標準のピロアッパーと組み合わせればマイナス7度まで調整可能だ。
調整式アーム
ターンバックル機構により、マイナス10mmからプラス20mmまでと広い調整範囲でローダウン時のトー変化を補正する。
純正にはない調整範囲を持つトレーリングアーム。トラクションを重視した実践的アライメント構築が実現可能だ。
ビッグキャリパーキットII
フロント用は、鍛造6ポットキャリパー+355mmの2ピーススリットローターと、鍛造4ポットキャリパー+330mmの2ピーススリットローターを設定。一方のリヤ用は、鍛造4ポットキャリパー+330mmの1ピーススリットローターと、鍛造4ポットキャリパーS+330mmの1ピースローターのラインナップだ。
制動性能に加えてブレーキングのコントロール性も高めてくれる必殺パーツ、もちろん美しいレッドアルマイトの輝きはビジュアル効果も絶大だ。
ボディパーツ
ストラットタワーバー
ストラット間を繋ぐバーには幅50mm、厚さ15mmの中空構造アルミシャフトを採用。もちろん、同社の車高調「ダンパーZZ-R スペックDSCプラス」との同時装着も可能だ。
●取材協力:ブリッツ TEL:0422-60-2277
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