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あえて名機18R-Gをベースにメカチューン!
往年のセリカリフトバックをレストモッド
最高速ジャンキーとして世界中から注目を集める“トップシークレット”のスモーキー永田。R35GT-Rを始めとする最先端スポーツモデルのチューニングに熱を入れる一方、実は根っからの旧車好きだったりもする。
そんなスモーキー永田が、ボロボロの不動状態から手塩にかけて育て上げたセリカLB(RA25)が今回の主役だ。「憧れのクルマって言うのかな。若い頃は高くて買えなくてさ。いつか手に入れようってずっと思ってたんだ」とはスモーキー。
搭載されているパワーユニットは2JZ-GTE…ではなく、18R-Gのままだ。現代のエンジンに比べると非力だが、古き良き時代の風を味わいたかったため、あえてストックエンジンのままメカチューニングを敢行したのである。
定番の4連スロットルを投入し、タコ足も快音を求めて等長タイプを製作。さらに、ストリートでの使用を前提にF-CON Vプロ制御で燃料系をインジェクション化した上で、点火系もダイレクトイグニッションへとアップデート。チューニングと同時に旧車特有の気難しさを徹底排除し、現代的なスペックを与えたのだ。
足回りは全長調整式のワンオフ車高調を装備し、車高は日常で不具合が出ないよう高めにセット。エキゾーストマフラーもスモーキー永田がチタン材から製作した60φストレートのスペシャルだ。
3連、5連、7連…と、かつてのスポーツカーはレーシーな雰囲気を出すためにメーターの数やデザインを競うところがあった。そんな当時感を求めて、スモーキー永田は大幅なリメイクはあえて行わず、純正メーターをレストアしてストック状態を保たせている。
ドライバーズ&ナビシートはブリッドのストラディアIIに交換し、リヤシートもブリッド柄で総貼り替えを実施。鮮やかなタカタの3インチレーシングハーネスも新鮮だ。
エクステリアはトップシークレット仕様らしい仕上がりだ。エアロキットは当時流行していた“トランザムキット(メーカー/正式名称不明)”で武装。なお、これらボディメイクはトップシークレットのボディワーク部門であるトップシークレットIIが担当し、カスタムのみならず細部までキッチリとフルレストアされている。
ホイールは15インチのグラムライツ57CF(8.0J±0)で、タイヤにはポテンザRE-01R(F185/55-15 R195/55-15)をマッチング。
セリカLBの特徴的なテールレンズを始め、ヘッドライト以外のライティングパーツは全てLED化済みだ。
「旧車のレストア&チューニングは完全な趣味なんだけど、このクルマを作って以来、旧車チューニングのオーダーが増えちゃって…。本当に商売目的ではないから、勘弁してください(笑)」。
現代の技術で完全復活したセリカLB。絶対的な速さはないものの、このクルマで湾岸を流していると、チューニングカーのことばかり考えていた少年時代を思い出し、初心に帰ることができるそうな。
●取材協力:トップシークレット 千葉県千葉市花見川区三角町759-1 TEL:043-216-8808
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