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ジャパニーズクラシックカーショー(JCCS)2023潜入レポート Part.2
毎年アメリカのカリフォルニア・ロングビーチで開催されている、ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー(JCCS)。アメリカ中のジャパニーズクラシックカーマニアが集うこのイベントにて発見した、ハイレベルなチューンド達を全3回に分けてレポートしていく。
オデッセイだってKターボスワップ!
アメリカでも販売されていたRA1型の初代オデッセイ。本来の搭載エンジンは横置きのF22B型およびF23A型だが、こちらはターボ化されたK24Aにエンジンスワップされている。RevHardがギャレットGTX3076をベースにしたカスタムターボシステムと水冷インタークーラーを製作。750ccインジェクターで燃料も増量され、制御はハルテックエリート1500で行う。
NISMO限定車+限定エンジンのドリームコンボ!
毎年、JCCSで見かける台数が増えてきているR32スカイラインGT-R。ついには希少なNISMOの限定車まで海を渡った。こちらは、限定500台(グループA参戦車両を含むと560台生産)が販売されたスカイラインGT-R NISMOで、167番のシリアルナンバー入り。そしてエンジンは、これまた200基限定でリリースされたRB26DETT NISMOファインスペックエンジン・ファイナルエディションに載せ替えられている。タービンはフルレースが展開するEFRツインターボキットを搭載。
これぞまさにリメイド・イン・USA
R32に続いて、アメリカに輸入されるケースが増えているR33スカイラインGT-R。こちらはオーナーの手によってNISMOのClubman Race Spec(CRS)をモチーフにしたカスタマイズが施されている。レストアとモディファイを組み合わせた、いわゆるレストモッドと言える仕様だが、注目したいのはピッカピカにレストアされたインテークマニホールド。これは、Remade in USAというアメリカにあるRB26DETTのレストア専門業者が手がけたもの。ここ数年で、アメリカにはGT-RやRBエンジンのレストアを手掛けるメーカーやショップが急増中なのだ。
グレッディ愛が止まらない
トップシークレットやHKSと並んで、アメリカにおける絶大なプレゼンスを誇るブランドがGReddy(グレッディ)。これはもはやデモカーなのでは!?と思うレベルでグレッディのパーツを使用したR32スカイラインGT-Rは、れっきとしたオーナーカーだ。TD05H-18Gトップマウントツインターボやインテーク、インタークーラー、エキゾーストマニホールドなどなど、ありとあらゆるグレッディ製のパーツを使用。最高速時代のJDMカルチャーに想いを馳せるオーナーの愛がほとばしっている。
NAロードスターをスーパーチャージド!
エンジンから内外装まで幅広く手の入ったワイドボディ仕様のMX-5ミアータ(ロードスター)。1.8Lエンジンにはトラックドッグレーシングが手掛けるROTREX製スーパーチャージャーキットが搭載され、200psオーバーの最高出力を得ている。ハードトップやオーバーフェンダー、ボンネット、フロントスポイラーなどは、全てカーボン製だ。
兄弟愛が生んだSRスワップ
BREのフロントスポイラーやフェンダーを備え、69年式カマロZ28のハガーオレンジでペイントされたダットサン510(日産ブルーバード)。前オーナーである兄が、現オーナーである弟のためにカスタマイズを行った兄弟愛の結晶とも言えるクルマで、パワーユニットはS15シルビア(アメリカでは販売されていなかった)のSR20DETと6速MTに換装。ギャレットM33タービン、740ccインジェクター、AEMのフルコンなどを使用してファインチューンを施した。
Part.3へ続く
Photo:Akio HIRANO TEXT:Hideo KOBAYASHI
●取材イベント:Japanese Classic Car Show 2023