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HA36Sは軽自動車の枠を超えた速さを持っていた!
最高速155キロは通過点!? エンジン的にはまだまだ伸び代がある!
試乗したドライバー達がこぞって「軽とは思えないくらい速くておもしろい!」と賞賛するHA36Sアルトワークス。エンジンこそ軽自動車の規制枠のために64psと控えめではあるものの、トルクは10.2kgmと軽自動車のエンジンの中ではトップクラスだ。
さらに、そのエンジンを720kg(4WD)という軽量なボディに搭載し、5速MTのシフトフィールや足回りもスポーツカーとして仕立てられており、チューニングベースとして興味を持っている人は多いだろう。
そんな声に応えるカタチで、OPTION誌の最高速テストにアルトワークスを持ち込んでくれたのがタイヤラウンジ(野口商会)だ。
パワーチューニングに関してはタービン交換仕様…ではなく、オリジナルのBBRスピードコントロールキャンセラーでスピードリミッターを解除したのみで、その他のパーツはフルノーマルという状態だ。
足回りはタイヤラウンジのRSダンパーを軸に構築。ホイールはBBS RG-F(FR6.0J+45)、タイヤにはアドバンネオバAD08R(165/55R15)を組み合わせる。
トラクションコントロールなどの電子制御をキャンセルする『VSCC』もインストール。これはボタン操作でオンオフできる便利システムだ。
言ってみればノーマル状態のアルトワークスの体力測定と加速インプレッションをしたようなものだが、その数値やインプレは興味深い。
試験路での最高速度は155.57キロを記録。アタックを担当したレーシングドライバー木下みつひろ氏は「エンジン関係はスピードリミッターカットのみということでしたけど、素直に速い(笑)。一般的な軽自動車って、5速に入れると伸びるとかそういうレベルではなく、完全にクルージングの燃費を稼ぐギヤ比とパワーだったけど、このクルマは5速でもまだ加速している。足回りも、フロントのトラクションを有効に活用できるサスの味付けが良い感じでしたね」と高評価。
今回はあくまでリミッターカットのみでのテストだ。ブーストアップや本格的なターボチューンを施せば、大幅なタイムアップが可能だろう。何はともあれ、ノーマルの軽自動車でオーバー150キロという記録はハンパではない。
●取材協力:タイヤラウンジ 野口商会 埼玉県秩父郡皆野町皆野2752-2 TEL:0494-62-0609
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