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全域型の特性を手にしたツインチャージ仕様
HKS GT-RSタービンキット+BLITZコンプレッサーシステム!
最強のストリートスペックを目指して製作された、SXE10型アルテッツァ改ツインチャージャー仕様の登場だ。当初はブリッツのコンプレッサーシステムのみを組んだ過給機スペックだったが、高回転域の伸びを求めてタービンを追加したそうだ。
組み合わせたタービンはGT-RS。かつてHKSから販売されていたアルテッツァ用のボルトオンターボキットをそのままインストールしている。ブースト制御はトラストのプロフェックBスペックIIが担う。
レイアウトは、スーパーチャージャー→ターボ→インタークーラー→スロットルというもので「これだとスーパーチャージャーの過給効果でターボのブーストの立ち上がりも良くなるし、2つの過給機で圧縮した後の吸気を冷やせるという大きなメリットもあります」とはオーナー。
また、高回転域ではスーパーチャージャーが抵抗となり、ターボが十分な吸気を行えなくなることも分かっていたこと。そこで、スーパーチャージャーのブースト圧が一定に達するとバルブが開き、エアクリーナー直後からターボへとダイレクトに吸気を送り込むための2次エア導入パイプも設けている。
なお、マネージメントにはVVT-iの制御が容易なパワーFCを採用。「VVT-iのセッティングがかなり重要で。パワーやトルクを左右するのはもちろん、スーパーチャージャーからターボへの繋がりをスムーズにするためにも重要なんです」とのこと。
インテリアは、ノーマル然とした仕上がりが印象的。ダッシュボード中央にはデフィ60φ(水温/油圧/油温)を3連で設置し、重要なブーストメーターはコラム上にマウントしている。
最大ブースト圧は、エンジン本体がノーマルのため、スーパーチャージャーもターボも0.5キロに設定。それでも、ダイナパック係数ゼロで264.6ps/34.8kgmをマーク。スーパーチャージャー仕様に比べて最高出力が70〜80psアップしただけでなく、中速域のトルク特性も大幅に改善したそうだ。