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刺激的すぎる令和のチューンドハチロク
心臓部はF20C+スーパーチャージャー320馬力仕様!
ノーマル然としたエクステリアからは想像もつかないが、このハチロク、何と心臓部にホンダS2000のF20Cエンジンを搭載する想定外チューンドだったりする。製作したのは、栃木県の実力派チューニングショップ“リバース”だ。
換装作業は決して簡単なものではなく、4A-Gよりもエンジンハイトが高いF20CユニットをAE86のボンネット内にマウントするため、フロントメンバーはほぼワンオフレベルの大加工が必要だったそう。
換装されたF20Cエンジンは元々9000rpmを許容するスポーツユニットなのだが、リバースはモアパワーを求めてHKSのS2000用GTスーパーチャージャーキットをドッキングさせ、320psまでドーピング。
なお、組み込んだスーパーチャージャーはキット物とはいえ、装着にあたってはパイピング等ほぼ全てのパーツをAE86に合わせてワンオフ。中でも、ステアリングシャフトを避けてのスーパーチャージャー化は相当苦労したそうだ。
エキゾースト環境は柿本改のAE86用を組んでいるが、4A-GとF20Cでは排気が逆転するため、中間部を作り直し、S2000用の触媒を経由してワンオフのEXマニにドッキング。ちなみにEXマニは4-2-1レイアウトだが、管長の確保を目的にフロアまで4本のパイプを伸ばしたスペシャルとしている。
ミッションはフロアトンネルを拡大加工した上で、ケースが大きいS2000用6速をセット。シフト位置などは自然に収まったが、6速によるクロスレシオと高トルク化を考えるとファイナルギヤは現状(おそらく4.3)からロングにしたいそうだ。
サスペンションはリバースでは手を入れておらず、トキコのショックアブソーバーを使ったオーソドックスな仕様だ。クスコのスタビライザーやロールセンターアジャスター等も装備されているが、F20C改スーパーチャージャー仕様のポテンシャルを最大限に活かすために、今後パーツセレクトから見直していくとのこと。とくに4リンク+ラテラルロッドというリヤサスは、加減速のたびに左右にブレてしまいジャジャ馬化の要因となっているそうだ。
一方のエクステリアは、あくまでハチロクらしくノーマル然としたスタイルに拘った。車高も決して低くないが、カーボンのボンネットやロールケージ、RSワタナベのホイールなど玄人チックな走りを連想させる。
エクステリア同様にインテリアもハチロクらしさを追求。唯一、メーターはオーナーの好みでデジタル式のS2000用を装備。このメーターを駆動させるために制御系までS2000用を移植した。エンジン制御はF-CON Vプロで綿密にセットアップしている。
こうして完成したAE86改F20Cスーパーチャージャー仕様の乗り味は、想像を超えるほどスリリング。サスペンションを含めてまだまだ見直すべき部分は多いが、令和に誕生した超刺激的なチューンドハチロクのさらなる進化に期待したい。
●取材協力:リバース 栃木県真岡市長田126-2 TEL:0285-82-4870
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リバース
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