「ベース車はまさかの15万円!?」2台のER34を所有するマニアが製作した仮想GReddy×SAOコラボ痛車がこれだ！

トラスト愛を痛車グラフィックに注入！

機関系やインテリアにも拘ったスキ無しの完成度！

この美しいグラフィックで彩られたER34は、人気アニメ（&ライトノベル）『ソードアート・オンライン』に登場するキャラクター“シノン”と“GReddy”をミックスした痛車だ。

オーナーはクーペ＆セダンと2台のER34を所有する“すかい”さん。ワイドボディ仕様で仕上げるER34乗りが多い中、あえて純正フェンダーのままチューニング指数の高い痛車を目指したという。

「実はこの個体、元々はNAエンジン＆AT車で購入価格は15万円でした(笑) R34系の価格が高騰する直前とはいえ、良いタイミングでしたね」とはすかいさん。

エンジンはターボ車からスワップ。チューニングは岐阜県の“RSタカギ”が担当しており、乗りやすさを重視してオーダーしたという現在の仕様は、中古のNEO6エンジンにT518Zタービンをセット。LINK G4X制御で400ps弱というスペックを誇る。

また、エンジンを降した際に、補機類のリフレッシュやミレニアムジェイドでの再塗装も敢行。GReddyファンというすかいさんだけに、タービンだけでなくインテークや冷却系のアイテムもトラスト製品がチョイスされている。

サウンドに拘るすかいさんが選んだEXマニは、名門“アルトラック”の等長モデル。HPIのデュアルフロントパイプ＆RSE製フルチタンマフラーとの組み合わせにより、澄んだ直6サウンドを奏でてくれる。

ホイールは前後共に9.0J＋38×17インチのニスモLM GT2をセット。往年の絶版品だが、リフレッシュ＆リペイントにより古さを感じさせない美しさを放つ。タイヤは235/40R17のダンロップディレッツァZ3を組み合わせる。

車高調はオーリンズDFV。前後にイケヤフォーミュラ製の調整式アッパーアームを投入し、約4.5度のネガティブキャンバーセッティングとしている。

ステアリングはGReddy、シートもブリッド×GReddyコラボ（運転席：ジータIII＆助手席：ユーロスターII）でコーディネイト。ミッションはER34ターボ純正の5速MTがスワップされている。

メインメーターはトミーカイラが製作したER34ベースのコンプリートカー「25R」の専用品を移植。さらに、GT-Rのマルチファンクションディスプレイと同様の位置にハルテックのiC-7をセット。車両情報をスマートに一括表示させている。

ボディを覆うグラフィックはワンオフオーダー品。メタリックシートをロゴ類に多用しているのは、往年のD1GPマシンを意識した結果なのだとか。

単に派手なグラフィックによって注目を集めるのではなく、ベース車のスタイルとチューニングにリスペクトを込めた作り込みはハイセンスというほかない。純正状態での保存に努めるオーナーが増えているR34系だが、上手く個性を打ち出した好例と言えるだろう。

PHOTO：平野陽（Akio HIRANO）
●取材イベント：第14回R34スカイライン祭り

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