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サーキット派に相応しい高剛性と軽さを実現
スリムで足長なスポークデザインが多彩な車種にマッチ!
レーシングホイールの設計思想を落とし込み、機能美に溢れるスポーツホイールを生み出し続けるワークエモーション。その最新作となる「ZR7」は、ブランド誕生20周年の節目にシリーズ最軽量モデルとしてプロデュースされたZR10と同じく、「Z=極めた」「R=レーシング」のスペシャルネームが与えられている。
開発コンセプトは、ずばり「ZR10を超える剛性と軽さの探求」だ。まず、1本のスポークに掛かる負荷を2×7のツインスポークレイアウトで軽減したZR7は、鍛造ホイールに迫るスポーク天面のスリムさを引き出した。
一般的に、こうしたスリムスポークでは剛性を引き出すためにサイド面のリブが不可欠だが、ここでも無駄な重量増はシャットアウト。低く、そして薄く設計したリブ形状によって剛性を確保し、軽さを引き出す徹底ぶりを見せつけている。
センターパートは、ZR10でも採用されたアンダーカットやホールによる軽量化が施されている。一切の駄肉を許さない削ぎ落としの痕跡は、立派な造形美のひとつだ。
コンケイブを強調するようなラインで剛性を確保するスポークサイドのリブは、重量増を極限まで抑制するために薄く、そして低く仕上げられた。
鍛造ホイールのようなスリムさに仕上げられたスポークは、フランジ剛性を高めるためにスポークエンドでフランジを押さえつけるようにデザインされている。
クッキリとしたフェイスに仕上げるために、ディスクとリムの間に惹かれた境界線。アンダーカット部の鋳出し文字と合わせて、外周部に立体感が与えられている。
細かな積み重ねで生み出された2×7デザインのレーシングコンケイブは、軽快でスタイリッシュな見た目だけでなく、スポーツホイールとして十二分な軽さも誇っている。
というのも、重量面において10本スポークで最軽量を極めたZR10と、2×7で14本スポークとなるZR7では勝負にならないと思われたが、9.5J×19で10kgに仕上げられたZR10に対して、ZR7は10.4kg。惜しくも400g及ばなかったとはいえ、軽量と剛性という相反する要素をZR7が高次元で両立していることが、僅差の数値からも分かるだろう。
スリムで足長なスポークはファッション的なデザインとして捉えがちだが、ZR7は剛性と軽量をストイックに探求して生み出された機能美デザインだ。至高のレーシングコンケイブを愛車に添え、優れた性能と周囲の視線を惹きつける美しさの双方を存分に堪能してもらいたい。
●問い合わせ:ワーク TEL:06-6746-2859
WORK EMOTION
17inch 7.0J~9.0J:5万2800円〜6万500円
18inch 7.5J~10.5J:5万7200円〜6万7100円
19inch 8.0J~10.5J:6万2700円〜7万1500円
【関連リンク】
ワーク
http://www.work-wheels.co.jp