目次
最高峰のチューニングパーツやグループAのパーツで武装!
第二世代GT-Rマニア垂涎のスペックで駆け抜ける32R
全盛期の大阪湾岸エリアを走っていたというオーナー。生活環境の変化などもあり、走りはキッパリと辞めていたと言うが、その後、20年近いブランクを経て新たに迎え入れたのがこのBNR32だ。
エンジンはHKS2.8Lキャパシティアップグレードキット(ステップ3)にて排気量アップ。そこにウエストゲート式のT88-38GKタービンをセットし、軽く800psを超えるスペックを実現している。吸気系はニスモサージタンクやナプレック49φスロットルで高効率化。燃料系は大容量ポンプや1000ccインジェクターに加え、ラインも引き直すなど徹底的に作り込まれている。
また、状況に左右されない安定性の高さからZ32エアフロ+パワーFCで制御しているのもストリート仕様らしいメイキングだ。
ミッションは、耐久性の高さとギヤ比選択の幅広さからホリンジャー6速シーケンシャルに換装。超高速域においても、T88タービンと合わせて大きなアドバンテージをもたらしてくれるパーツだ。
足回りはクァンタム車高調にスウィフトスプリングをセット。アーム類はイケヤフォーミュラ製に交換され、セッティングの幅を広げている。また、ブレーキはフロントにグループAで実際に使われていたAP6ポットキャリパー、リヤに市販のAP4ポットキャリパーが装着される。
シンプルにまとめられたダッシュボード周り。追加メーターはセンターコンソールに水温、油温、ブースト計が、グローブボックス内に燃圧、電圧計がセットされる。メインメーターは、ニスモの320km/hスケールメーターだ。
フロントはエクストリーム製に交換、リヤは叩き出しで片側20mmずつ拡大されたフェンダーがエクステリアのハイライトだ。BNR34サイズとなる10.5Jオフセット+15のボルクレーシングRE30が、10mmスペーサーを介すとツライチで収まる。タイヤはアドバンスポーツで265/35-18。ワイドトレッド化が他のBNR32とは一味違う迫力のルックスを生み出している。
製作を担当したフェニックスパワーの横山代表が「ストリートを堂々と走れるBNR32の究極形とも言うべき仕様ですね」と語るこのパッケージ。チューンドに魅せられたオーナーの望みを全て叶えた、最高の相棒と言えるだろう。
●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157
【関連リンク】
フェニックスパワー
http://www.phoenixs.co.jp