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オンリーワンを目指してAE111をベースに製作!
”初期ワイルドスピード感”をコンセプトに掲げるスポコン仕様
2000年代初頭から日本のカスタムシーンに一大ムーブメントを巻き起こした“スポコン”。映画『ワイルドスピード』の公開なども手伝って、日本でもそのスタイルが一気に流行したのはご存じの通り。
今回紹介するAE111のオーナーもそんなワイスピの世界観に魅了された一人で、”初期作に出てきそうなクルマ”をテーマにモディファイを進めてきたそうだ。
「元々は“MTで楽しく乗れそう”という理由でAE111を購入したんですが、誰もやってないスポコン仕様をこのクルマでやったら面白いかな?って思いまして」とはオーナーの弁。エアロパーツは全てBOMEXで統一し、サイドにはオリジナルのバイナルグラフィックを貼り込む。
ベースはレビンだが、トレノ顔が移植されているのも特徴的だ。ボディは86の限定車に設定されていたソーラーオレンジでのオールペンも行われている。
年式を感じさせない美しさを放つヘッドライトだが、これは新品をベースにオーナーがDIYで内部加工した逸品。通常のヘッドライトとしての機能を持たせつつ、レッドアイが際立つ光らせ方も可能と、イベントなどでのアピールとしても使えるように作り込まれているのだ。
ホイールは17インチのワークエモーションCR極。フロントは7Jプラス34、リヤは7Jプラス22というサイズを選び、前後共に5mmのスペーサーをかませている。サスペンションはテインのフレックスZを組み合わせ、走行性能にも支障を与えない範囲でローダウン。
エンジンは吸排気系に手を入れたライトチューン仕様。マフラーはリヤバンパーの形状に合う2本出しテール仕様を探していたそうだが、最終的にフジツボのAE101用がベストマッチと判断。対応型式は異なるが、ブラケットまで含めてそのまま使用できたそうだ。
室内は基本的にストック状態だが、Aピラーに追加メーターを4連でマウント。この辺りは当時のスポコン仕様らしさを漂わせるポイントだ。
ワイルドスピード仕様というと、フォーチューンRX-7やブライアン仕様のR34がメインストリームの印象だが、原作にはシビッククーペなどのコンパクトなFFマシンも登場していた。よって、「初期ワイルドスピードに出てきそう」というオーナーが狙ったコンセプトは、完璧に体現されていると言って良いだろう。
何より、実際には劇中に存在しないベース車両でここまで違和感無く仕上げているのは、オーナーのセンスの賜物だ。
PHOTO:土屋勇人(HAYATO Tsuchiya)
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