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シルビア並みの加速を見せるGT-SSボルトオンターボ仕様!
パルサーGTi-R純正パーツを使ってコストダウン
2001年にデビューした3代目プリメーラワゴン(P12型)。それまでの5ナンバーサイズ枠を抜け出し、3ナンバーサイズのミドルクラスワゴンへと生まれ変わったモデルだ。エンジンは2.5Lと2.0Lの直4が用意されていたが、チューニングベースとして考えるならばヘッドに可変バルタイ機構が与えられたSR20ユニットの最終進化系“SR20VE”を搭載する2.0Lモデル一択だろう。
ここで紹介するプリメーラワゴン(WHP12)は、まさにSR20VE搭載モデル(2.0 W20G)をベースにチューニングが進められた1台。ストリートで不満のない加速性能を求め、三重県の老舗“トップフューエル”にてターボチューンが敢行されているのだ。
エンジン本体には手を入れず、HKSのGT-SSタービンをボルトオン。腰下の強度を考慮し、ブースト圧は0.4キロという控えめの設定だが、それでも実測で260psを発揮。加速フィールはSRターボを搭載するS15シルビアにも負けないほどだというから恐れ入る。
ちなみにターボ化にあたって必要となるEXマニは、同じ横置きSR20のターボエンジンであるパルサーGTi-Rの純正を使っている。耐久性はもちろん、コストも考えてのチョイスだ。
重要なエンジンマネージメントは、純正ECUにF-CON iSを組み込んで燃調や点火時期を補正。アイドリングの安定度はもちろん高負荷領域の伸びも心地良く、トップフューエルのセッティング能力の高さが改めて伺える。
ナンバープレート裏のバンパー開口部からチラリと覗く前置きインタークーラーがチューンドを物語る。もちろんプリメーラワゴン用のインタークーラーなど存在しないため、汎用コアを使ったトップフューエルのオリジナルスペックだ。
エクステリアは純正を維持しつつ、ホイールは18インチのワークエモーションにサイズアップしてターボパワーを受け止める。
一方インテリアは、ドライバーが視認しやすいダッシュボード上にHKSの60φ追加メーターとブースト制御用のEVCをマウント。
日常の足として使い倒せる実用的なワゴンでありながら、ひとたびアクセルペダルを踏み込めばスポーツカー真っ青のターボパワーを味わえる。まさに、羊の皮を被った狼だ。
●取材協力:トップフューエル 三重県松阪市中道町500-1 TEL:0598-56-5880
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