目次
雨宮スタイルを象徴するFD3Sワイドボディキットに迫る
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2024/05/AD-GT-2K2T0459-1024x682.jpg?v=1716269661)
20mmワイドのAD-GTと30mmワイドのAD-GTII
1999年の東京オートサロンで発表されたRE雨宮のワイドボディキット「AD-GTキット」。当時のGT300マシン譲りのアグレッシブで美しいデザインは、FD3Sオーナー達のハートを鷲掴みにしたことは言うまでもない。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2024/05/AD-GT_9876-1024x640.jpg)
このAD-GTキットは、現実的な範囲で、FD3Sに前後GT-Rサイズ(255サイズ)のタイヤ&ホイールを押し込むために開発された高機能パーツだ。ワイド幅は前後とも片側20mm。
同社の伝説的タイムアタック号“RE雨宮スーパーG 2000”がこのエアロパーツを纏い、筑波サーキットで56秒8をマーク。その他、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットなど全国の主要サーキットで軒並みコースレコードを塗り替えるなど、その強さは圧倒的だった。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2024/05/AD-GT-0001-1024x576.jpg)
タイムアタック号が各地で活躍すればするほどAD-GTキットの人気も高まり、販売開始からわずか5年で300セットの販売数を記録。その後も人気は衰えることなく、2022年現在までで1000セット近くのAD-GTキットが世に送り出されているという。圧倒的な装着率の高さから、今や「FD3Sの定番スタイル」とまで言われるほどだ。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2024/05/AD-GT-002-684x1024.jpg)
なお、RE雨宮での推奨ホイールオフセットはF9.0J+22/R9.5J+22だ。タイムアタック号はフロントに9.5J×17+18(スペーサー5mm)、リヤに10.5J×17+22(スペーサー5mm)を履いていたそうだ。タイヤは前後255/40-17をセット。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2024/05/AD-GT-0003-1024x576.jpg)
そして2006年、フロントのデザインはそのままにリヤフェンダーをリニューアル(30mmワイドへと拡大)したAD-GTキットIIが登場。約10mmワイド化された分、さらに太いタイヤが履けるようになり、トラクション性能向上等に貢献。従来のGTキットからリヤだけの変更も可能だ。主な装着デモカーはスーパーグレッディ1&2、D1GP参代目となっている。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2024/05/AD-GT-004-684x1024.jpg)
こちらの推奨ホイールオフセットはF9.0J+22/R9.5J+22と、AD-GTキットと同一。 デモカーのスーパーグレッディIIはフロントに9.0J×17+40(スペーサー20mm)&235/40-17、リヤに9.5J×17+38(スペーサー20mm)&255/40-17をセットしていた。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2024/05/AD-GT_B0Q3284-1024x640.jpg)
どちらのキットもストリートユースを前提に、機能性とスタイリングを追求。さらにオプションパーツとして用意された空力付加物を組み合わせて使うことで、より個性的なルックスとワンランク上の空力性能が手に入る。こうしたフレキシブルな発展性も、このエアロパーツがヒットし続ける要因のひとつと言えるだろう。
●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007
【関連リンク】
RE雨宮
http://www.re-amemiya.co.jp/