目次
NSXで構築する圧巻の極低フォルム!
NOS、ガルウイング、そしてサイドシル貫通の両サイド出しマフラーまで!
その生い立ちからGT系のカスタム&チューニングが王道とされるNSXだが、ここで紹介する1台はその真逆を突き進む1台だ。
ベタベタに落とされた車高、ガルウイング、過度のネガキャン、サイド出しマフラー…。全てが邪道で、存在そのものが王道チューンへのアンチテーゼにも感じる。しかしこのNSX、文句なしでカッコ良いのだ。早速、オーナーの拘りと信念に基づいて製作された脱定番仕様のメイキングをチェックしていこう。
エアロはルートKSの02仕様を基本に、リヤのみR-GTバンパーを装着。またBピラーのカーボン化をはじめ、ドアキーホールのスムージング処理やUSサイドマーカーの装着など、細部にいたる手直しが独創的なエクステリアを作り出してることが分かる。NSXらしからぬ、リヤのネガティブキャンバーがたまらない。
エンジンルームも“魅せる”を徹底!
メッキ加工が施されたカムカバーやARCインダクションボックス&リザーバータンク、NOS&フューエルラインをはじめとしたステンメッシュホースなど、積極的に光りモノが使われる。
魅せることを考え、ボーダーのストラットタワーバーをチョイスしているあたりもニクイ。ちなみにNOSボンベはトランクルーム内にセット。「そこを全面覆っているアルミパネルは、トップフューエル堤メカの力作です」とオーナー談。
巧みなレイアウトでサイド出しを実現
マフラーはルートKSをベースに、なんと左右サイド出しに変更。本来リヤエンドに向かうはずのエキゾーストパイプが180度向きを変えてロワアームの下を通過している。凄いのはそこから先で、まずサイドシル後端を貫通。その中を通り、サイドに向かってテールエンドが設けられているのだ。さらに、サイドステップのガーニッシュはクラウンマジェスタ用を上下逆さまに装着。芸が細かい…。
車高調で超ローフォルムを演出
ホイールはボディ色に合わせて、ブラックでオールペンされたAVSモデルT5。フロント8.5J×19オフセット+45(5mmスペーサー)、リヤ9.0J×20オフセット+42(25mmスペーサー)を履く。タイヤはフロント215/35サイズのDNA GP、リヤ225/35サイズのフェデラル595EVOだ。
また、フロントフェンダーは20mmワイド、リヤフェンダーはツメ折り+内部加工でホイール&タイヤを収め、超シャコタンを実現。
ガルウイングドアはお約束
ここまでインパクト絶大なエクステリアだけに、ドアもガルウイング化が図られるのは当然のこと。どこのメーカー製か聞き忘れたが、国産の製品を使っているそうだ。
仕上がりが自然すぎるエアロミラー仕様
NSXの純正サイドミラーはドアパネルに固定されているが、その穴をスムージングした上でコーナー部に移設。しかも、コーナー部に直接サイドミラーを取り付けると、台座の角度の問題から外側が大きく上に向いてしまうため、テーパー状のアルミスペーサーをかませて地面と平行になるよう装着される。最初からそこに付いていたかのような完成度。NSXオーナーが見たら「おおっ、コレは!!」と驚くはずだ。
どことなくアメ車っぽい雰囲気?
リヤコンビネーションランプはフルLED化。上下2段にして、本来はランプ機能を持たないセンターガーニッシュにもLEDを埋めこむことで、ノーマルとは全く違う表情を生み出している。
赤黒2トーンのビビッドなインテリア
内装は全面張り替えと思いきや、赤い部分は塗装で仕上げたとのこと。さらに注目はメインメーターで、S2000のデジタル式が美しくインストールされているのだ! また、センターコンソール上段のモニターにはCAMP2で各種情報が映し出され、助手席の目の前にはデフィ水温、油温、ブースト(ボルトオン過給機チューンを予定!?)、油圧、電圧計が整然と並べられている。