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DTCC制覇を目的に製作されたスーパーハチロク
重量バランスを考えてフロントミッドシップ化
AE86ワンメイクレースDTCC(道産子ツーリングカー選手権)において、かつて常にトップグループを形成していたトレノ「ホットスタッフK’S Fモデル」。全国的にも知名度の高い“ホットスタッフ”の手によって製作された、生粋のレーシングスペックだ。
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エンジンベースは16バルブの4A-G。オリジナル鍛造ピストンやJUNのI断面コンロッドなどを組み込んだ腰下に、IN312度/EX304度のハイカムを装着したフルチューンヘッドをドッキング。排気量を変えずに極限までパワーを引き出せるようチューニングされている。
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インテーク環境は、リニアなアクセルレスポンスを求めてAE111純正改(拡大加工)で4連スロットル化。エキゾースト側には4→1集合の等長EXマニを投入して、吸排気効率を極限まで高めている。また、エンジン自体をバルクヘッドぎりぎりに設置することで、重量バランスを50:50に近づけて運動性能を高めているのもポイントだ。
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冷却系は、クーリング性能のアップと省スペース化を両立するためにコーヨー製のアルミ3層式ラジエターをセレクトする。
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戦闘機を彷彿とさせる室内は、ダッシュボードまでワンオフ製作。メーターはモーテックのダッシュロガーだ。ちなみに、フルチューンエンジンを制御するのはモーテックのM4スタンダード。スロットル信号をベースに緻密にセットアップしている。ミッションはTRDのフルクロスを奢る。
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サスペンションはエナペタル車高調で、スプリングレートはフロント10kg/mm、リヤ8kg/mmをチョイス。ボディ剛性も考慮した上で減衰力調整を行っている。デフはOS技研のスーパーロックLSDで、ファイナルギヤはTRDフルクロスとのバランスを考えて5.3を組み込む。
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エクステリアはKCPオリジナルのフルエアロでフル武装。ドアミラーはカーボン製で、運転席側はドアパネルに装着するが、助手席側は視認性を優先してフェンダーにマウントしている。
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他を寄せつけず、圧倒的な速さでレースで勝つこと。ただそれだけを目指して生み出された究極のAE86、ハンパではない。