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ニスモSをベースにNAファインチューンを敢行!
ECUチューニングで出力は約20馬力アップ
ここで紹介するマーチ・ニスモSは、名古屋の“N-TEC”が手掛けたNAメカチューン仕様。重箱の隅をつつくような吸排気チューンを敢行し、なんと20psものパワーアップを実現しているのだ。細部を見ていく。
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インテークマニフォールドは、HR16DE用に交換。というのも、HR16DE用は吸気管の形状や長さ、集合部の容量が絶妙で、交換するだけで高回転域の伸びが良くなり、最高出力も5psほどアップ(ECUチューン推奨)するという。ポートピッチ等はイコールで、簡単なアダプターを介しての装着が可能とのことだ。
ちなみに、右のHR16DE用には、バイクレースで開発された特殊放熱コーティングが施工されている。
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HR16DEのエアクリーナーボックス流用も、効果的なチューニングの一つ。吸気パイプの径が太く、この容量増が出力に直結するのだ。
なお、一時期純正パーツの流通が不安定だったこともあり、N-TECではHR16DE用と同形状で完全ボルトオン構造のエアクリーナーボックスを製品化している。これに同社のカーボンインテーク(エキストラチャンバー)を組み合わせれば完璧だ。
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スロットルバルブは拡大加工せずに、径が10mm大きいMR20DDエンジン用の60φタイプを流用する。
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エキゾーストマフラーには柿本改GT06&Rをセレクト。ハイチューンにも対応できる高効率を求めながら、心地良い音質と音量を導き出した逸品だ。
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こうして煮詰め上げた吸排気環境に、得意のECUチューン(マジックコアECU)を合わせこむことで、ピークパワーはノーマルから15ps〜20psアップを達成。1.5LのNAファインチューンでこの結果は驚異的と言えるだろう。
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このパワーグラフはECUチューニング(吸気環境はノーマルのまま)の効果を示したもので、実測で15psアップを実現していることが分かる。これに先で紹介したインテークパーツを組み込めば、高回転までストレスなく吹け上がる特性を手にすることができるそうだ。
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一方の足回りは、オリジナルのジョーカーGT-M車高調でセットアップ。ミニサーキット向けのセッティングだが、路面追従性能が非常に高いためストリートでの乗り心地も決して悪くない。
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ホイールはレイズのITARU 010で、タイヤにはディレッツァZIIIをセット。加速性能を優先し、インチダウンしてわずかにタイヤ外径を落としているのもポイントだ。
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N-TECでは自社製のエキマニを用いたターボチューンというメニューも用意しているが、マーチ本来の楽しさを追求するならばNA一択。そのモデルケースがこのマシンというわけだ。
●取材協力:N-TEC 愛知県半田市瑞穂町7-1-3 TEL:0569-47-8481
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