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筑波サーキットにGTウイング装着車が集結!
D1GP第4戦、筑波ラウンドと同時開催された置きイベント『ダウンフォースジャパン』。参加できるのは「GTウイング装着」が条件で、シャコタン+ツライチだけじゃ戦えない新感覚の置きイベントだ。というわけで、参加車両の中から気になったチューンドをピックアップしてお届けしよう。
驚異的完成度の自作ワイドボディ!
たぁ~にぃ~さん:FD3S
GTマシンをコンセプトに、約2年を費やしてDIYで製作したという完全オリジナルのワイドボディ。この製作のためだけに、ガレージハウスまで借りたというから恐れ入る。完成度は非常に高く、その出来栄えに手作り感は一切なし。片側150mmワイドという既製品ではありえない拡幅も見どころだ。
GTウイングの本体はドライカーボン製のエスプリ・052で、ステーはLEADの汎用を使ってバーチカルマウントでフィニッシュ。
Attack筑波参戦を目論んで製作!
高橋さん:NA6CE
これまではBNR32でサーキットを走っていたという高橋さんが、Attack筑波に参戦するために新たに選んだのがNA6CE。2.0Lまで排気量を高めたBPエンジン(NBロードスター用)を搭載し、そこにHKSのGTIII-RSタービンを組み合わせて370psを発揮させるスペックだ。最終的には500ps化を目論んでいるというから半端ではない。
GTウイングは、ボルテックス製のスワンネックタイプ。ステーは自作のハイマウントタイプでフレームに溶接している。全方位隙のない仕上がりを誇るサーキットスペックだ。
強化AT仕様のサーキット攻略機!
大野さん:S15
名門“ガレージマック”でフルチューン化されたS15シルビア。心臓部は、HKSの2.2LキャパシティアップグレードキットにGTIII-RSタービンを組み合わせた496ps仕様で、オーナーの大野さんのドライブで筑波1分フラットの実力を誇るが、何とトランスミッションは4速AT(シュベーレン強化)という意外なチューンドだったりするのだ。
ウイング本体はガレージマックの1850mm幅。アンダーディフューザーはR35GT-R用を加工取付している。
レーシングとスタンス要素の融合!
池田さん:ZN6
エアサスによる低車高とシンプル&クリーンな仕立てを軸にしつつ、レーシングスタイルでまとめた池田さんの86Kouki。前後10.5Jのホイールをインストールしたナチュラルなフェンダー加工が見どころで、ブレーキは前後にブレンボのGTキットを装着。ナルドグレーで全塗装した内装もレーシー仕立てだ。
以前はダックテールを装着していたそうだが、ドリフトシーンで人気のBCL(ビッグカントリーラボ)がZN6用を発売したことでGTウイングにシフトしたそうだ。
鈑金職人ならではのこだわり満載
パセリさん:S15
450psまで鍛えたSR20DETを搭載する筑波タイムアタック仕様のS15シルビア。オーナーの“ぱせり”さんは、TOPGUNという屋号でボディカスタムを手掛ける鈑金のプロだ。そのため、フェンダーはアーチの上げ加工を実行しつつ、C-WEST製ワイドフェンダーをベースにボディが薄く見えるよう、プレスラインの位置を変更するなど徹底的に手を入れている。
ウイング本体はエスプリ052で、センターマウントのステーもエスプリ製。美しさと速さを兼ね備えた極上のリアルチューンドだ。
PHOTO:市 健治