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最大ブースト圧1.1キロでアイの走りを磨く
この爽快感はビッグスクーター感覚!
ワンモーションのタマゴ型フォルム&リヤエンジン・リヤドライブのパッケージが話題になった三菱アイ。そんな超個性的Kカーを、ターボチューンしてしまったのが“HKS九州サービス”だ。
心臓部の659cc直3MIVECターボは、九州サービスの手によりブーストアップを敢行。主なメニューはインタークーラー、エキゾーストマフラー、EVC、F-CON SZというシンプルな内容。これには訳があって、ギリギリのスペースにパワートレインを押し込んでいることや、純正ブローオフバルブを外すだけで燃料カットが入ったりと、CAN通信による車両制御が厳しいからだ。
主なメニューは大容量インタークーラー、エキゾーストマフラー、EVC、F-CON SZというシンプルな内容だが、これは、CAN通信による車載制御ネットワークやギリギリのスペースに押し込まれたパワートレインを踏まえての判断だ。
とはいえ、そんな状況下でもシャシダイ実測で最高出力87.9ps/6000rpm、最大トルク12.5kgm/3000rpmと、カタログデータ比で23psのパワーアップを達成。走らせて驚かされるのが、ブーストの鋭さだ。
アクセルペダルを軽く踏み込むだけでブースト計は0.9キロまで勢いよく跳ね上がり、設定圧の1.1キロに達する。ノーズの軽さとも相まって、想像以上に活発な走りを楽しむことができた。この爽快感はビッグスクーターの感覚に近いかもしれない。
オリジナルのインタークーラーは、サイズ、厚みはもちろん、インナーチューブもより効率を追求した形状となっている。比較すれば(左:オリジナル/右:ノーマル)一目瞭然だ。
AピラーにはHKSのブースト計と排気温度計をセット。ちなみに三菱アイはタコメーターが標準装備。この手の軽自動車では珍しい。
その独特の存在感から一部のマニアに熱く支持されている三菱アイだが、本格的なパワー増強を行なった車両は相当レアだろう。車種問わず、パワーチューニングにかけては無類の強さを誇るHKS九州サービスらしい1台だ。
●取材協力:HKS九州サービス 福岡県北九州市小倉南区蜷田若園3-12-15 TEL:093-931-6910
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HKS九州サービス
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