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違和感なくRX-8顔をスワップしたフルカスタムRX-7
今回紹介するのは、京都のトップチューナー“オートクラフト”が2008年の東京オートサロンに向けて製作したチューンドだ。大胆なフェイスリフトを軸に、最強のラグジュアリーカスタム仕様を目指した各部のメイキングは注目だ。(OPTION誌2008年5月号より抜粋)
電動ポップアップドアやデジタルミラーも搭載!
まず注目のエクステリアから。RX-8とRX-7、厚みの異なる2台をバランス良く合体させるのは当然ながら簡単ではない。コアサポートはRX-7用をそのまま使っているが、そのままではヘッドライト位置の辻褄が合わなくなるため、各部に加工が施されている。ボディカラーは控え目なマルーンブラウンだ。
一方のリヤセクションは、フロントのボリュームとバランスを取るためにRX-8をイメージしたオーバーフェンダー(25mm)をメタルワークで製作。バンパーもRX-8用で、アンダーガーニッシュにはロータリーマークをあしらってコンプリート感を演出する。RX-8の雰囲気を出すために製作したスクエア形状の左右出しマフラーもポイントだ。
ホイールは19インチのボルクレーシングGTMで、タイヤにはプロクセスT1R(FR265/35-19)をセット。足回りはオートクラフトオリジナルの車高調を軸に構築している。
静電気反応式のタッチセンサーを利用した自動ポップアップのドア開閉システムも実装。手をかざすだけでドアがポンッと開くギミックは圧巻だ。
エンジンベイにも拘り満載だ。13Bサイド+T78-33Dシングルターボの組み合わせで450psを発揮するパワーユニットは、その存在感をあえて隠すかのようにブラックアウト化。不思議な無骨さが漂う仕上がりだが、違和感は全く感じない。
5.1chシステムを構築したインテリア。DVD観賞用に大型モニターをセンターパネルにインストールし、行き場を失ったエアコンパネル類はコンソールに移植している。ステアリング、シフトノブ、シートはRX-8純正を使う。
コンセプトカー等でよく見られる、小型カメラによるデジタルドアミラーを実用化しているのもトピック。なお、モニター部はダッシュボードの純正エアコン吹き出し口にスマートインストールしている。
“戦うこと”こそ全てであるFD3Sチューニングの方向性からすれば、このマシンはイレギュラーで異端な存在と言えるかもしれない。しかし、この独創性溢れるアプローチの奥に秘められた作り手の熱いメッセージは、我々も素直に受け止めるべきだろう。
●取材協力:オートクラフト京都 京都府京田辺市大住大峯1-7 TEL:0774-64-6466
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