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名門ボルテックスが提案するストリート仕様!
発展性を持たせた製品設計にも注目!
“空力の魔術師”として、国内外の走り屋&チューナー達から高いリスペクトを受け続けているエアロパーツメーカー“ボルテックス”。
代表の中嶋さんはエアロパーツ一筋で、モノ作りにおいて一切の妥協を許さない職人気質。しかしその発想は柔軟で、ボディキットを装着する車両が進むべきフィールドに合わせた“美しさ”というファクターも、徹底的に拘りながら開発に取り組む。これこそ、ボルテックスの精神だ。
ここで紹介するGR86/BRZは、そんな中嶋代表の渾身作だ。「今時の欧州スポーツカーのような質感をGR86に与えられないかと考えてデザインしたんです。とはいえ、GR86もベースがよくできたクルマなので、この形になるまではかなりの時間がかかりました」と熱く語る。
ボディに対するフィッティングの正確性はもちろん、使用している素材も高品質で高強度。さらに空力特性やクーリングの改善まで考えられた形状は、単なるルックスを変える手段としてのエアロとは一線を画す機能美を持ったチューニングパーツと言える。
フェンダーはフロント(バンパーパーツ込み15万円)が片側40mm、リヤ(27万8000円 ※サイドアンダーセット)が片側50mmワイドの設計。全幅は1875mmで、日本の駐車事情にもマッチする仕様だ。純正同様の外径となる285/30−18というタイヤサイズ装着を前提にデザインが施されている。デモカーのアーム類は全て純正でフロントインナーフェンダーの小加工でステアリング全切りにも対応している。
グラマラスなラインを描くボンネット(FRP:22万円/ウェットカーボン:30万円)は、ボルテックスのエアロテクノロジーを元に大型アウトレットダクトを配置。エンジンルーム内のヒートエアを効率的に排出してくれる。
フロントバンパー(23万円)はとくに拘ったという中嶋代表。50mm近いロングノーズ化によって、純正が持つ詰まり感を払拭してくれる。純正フェンダー対応品で、ワイドフェンダー装着の際は両サイドのアタッチメントでワイド化に対応する。
フロントアンダー部の作り込みも妥協なし。ディフューザーはアップスウィープ形状で、ボルテックスジェネレーターを一体化したようなデザインが特徴的だ。
生産が追いつかない状態が長年続き、オーダーしても納品までに2年近くかかるなど、幻の逸品とも呼べる状態になっているリヤウイング。その性能は言うに及ばす、形状やサイズ、マウント方法など、ターゲットステージに合わせてラインナップが多数用意されている。
すでに完成度は相当高まってきたボルテックスのGR86/BRZスタイルだが、この先もユーザーの感覚に合わせながらアップデートを重ねる可能性が高いとのこと。今後の動向に注目だ。
●取材協力:ボルテックス TEL:059-375-7792
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