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レースでの経験をストリートに昇華!
老舗が提案するチューニングエアロ
スーパーGTのサポートやスーパー耐久への部品供給実績もある老舗“バリス”。エアロパーツの製造・開発に携わって40年を超える歴史を持ち、その真骨頂はハンドメイドによる細部まで拘り抜かれたデザインと、それを再現する造形技術、そしてメイドインジャパンによる圧倒的な高品質だ。
そんなバリスの中でも圧倒的な空力性能を誇り、タイムアタック車両で装着率の高いモデルが『KAMIKAZE』シリーズ。HKSテクニカルファクトリーR35GT-RやGフォースGRヤリスに採用され、数々の記録を打ち立ててきたことはご存知の通り。
また、ワイドボディが前提になるKAMIKAZEに対し、より取り入れやすいエアロシステムが『ARISING』。このシリーズは、空力や排熱といった機能に加え、ストリートでの利便性も追求したモデルで、純正バンパーにスポイラーなどを追加する『アライジング1』と、フルバンパータイプの『アライジング2』が設定される。今回紹介するGRヤリスの新作エアロパーツは、アライジング2に該当するモデルだ。
フロントセクションは、フロントバンパー/フォグカバー×2/リップスポイラーの4ピース構成で、オールFRPとカーボンの2タイプを設定予定。リップ部分を分割式とすることで、万が一ぶつけてしまっても交換しやすいように配慮している。
サイドスカートも上部と下部を分割した2ピース構成で、上部をFRP、下部をカーボンのようにマテリアルを組み合わせる予定とのこと。このような複雑な造形+分割構造+複数素材のミックスが可能なのもオールハンドメイドによる強みだ。
リヤセクションは、サイドスプリッターとアンダーの2点構成で、リヤスカートはアライジング1と共通となる。また、リヤバンパーに設置されたダクトカバーは、KAMIKAZEで設定されているものと同様だ。
センター部分のみカーボンを残し、その他をボディ同色にペイントしたクーリングボンネットフードは、すでに発売済みのアイテムだ。冷却性能に加え、純正6.1kg→3.9kgの軽量化にも貢献。素材にはカーボン+を採用している。
アライジング1では貼り付けタイプのフェンダートリムだったが、アライジング2では車検対応範囲の5mmワイドフェンダーもセットで用意。これにより、9.5Jプラス45(セッティングによってはプラス38も可)のホイールがインストール可能になる。
根底になるのが『走って楽しい、カッコ良いエアロしか作らない』という信念。それと同時に、保安基準を満たす設計にも拘っている。今回のGRヤリスも同様で、排熱を促すダクトレイアウトに加え、車高を下げても乗りやすいデザインを採用。現在、急ピッチで造形が進められており、2024年10~11月頃にリリース予定となっている。
●取材協力:バリス TEL:042-689-2939
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