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日本が世界に誇るミニトラを思い切りイジって走らせる!
農道のフェラーリやポルシェなど、なぜがスーパースポーツにもなぞられる軽トラック。実際にはスーパスポーツではないにせよ、日本の独自規格のスーパーユーティリティービークルであることは間違いないだろう。そんな軽トラをベースに、思い切りイジって走らせようと続けられているサーキットイベントが『Kトラワールドシリーズ』。ここでは2024年の第1戦(モーターランド鈴鹿)参加車両の中からチューニング度の高い車両をピックアップ!
OWNER:シラサギさん/スズキ キャリイ[DA63T]
ターボ勢が多い中、NAチューンで勝負し、タイムも55秒965(ウエット)と善戦していたするシラサギさんのキャリイ。
そのポイントは、SPLカムの投入で実現した1万500rpm常用OKという超高回転仕様のパワーユニットだ。
「ドリフトをしたりターボ車に乗ったりもしていたんですが、やっぱりNAのフィーリングが好きでこのクルマを仕事兼遊び用で購入しました」とのこと。ちなみに、Kトラワールドシリーズはもう10年近く参加し続けているそうだ。
そんなシラサギさんの愛車は元々ノーマルエンジンの9000rpm仕様だったそうだが、素材カムが手に入ったことを機にカムプロフィールをイチから設計、1万回転オーバーのNAチューンを目指すことになったという。ちなみに、出力こそターボエンジンには及ばない70ps程度だが、ストレートが長い鈴鹿サーキット本コースでは最高速150km/hに達する性能というから恐れ入る。
名門サスペンションメーカーとして知られる“エンドレス”に、足回り一式を送ってフィッティングしてもらったブレーキシステムは必見! キャリパーはエンドレス・マイクロ6で、ギリギリを攻めたサイズ感がインパクト抜群だ。
車高調はGTカープロデュースの製品にハイパコスプリングを組み合わせたスペシャル。リヤのリーフについては6cmダウンで、GTカープロデュースのスタビライザーもインストール済みだ。
7Jプラス18の14インチホイールを収めるために装着されたオーバーフェンダーは、フロントがESBの汎用品で、リヤはブラックス製だ。
MOMOのステアリングやブリッドのフルバケでレーシーな雰囲気で仕上げられたインテリア。エンジンマネージメントは、基本的に純正ECUの書き換えで対応しているが、アイドリングなどの制御にeマネージも併用している。
OWNER:KEITORA DRIFT JAPAN Shinさん/スズキ キャリイ[DA63T]
元々ハチロクやカプチーノなどでドリフトしていたが、軽トラのドリフト動画を見て欲しくなり、すぐにキャリイを購入してしまったというKEITORA DRIFT JAPAN Shinさん。
ポイントはドリフトに特化した足回りだ。アメンドの切れ角アップナックルを装着することで、異次元の切れ角を実現している。サスペンションはシュピーゲルの製品をチョイスする。
一方のリヤサスも、GTカープロデュースのリヤショックや調整式シャックル、ハーフスプリング、トランスアクスル、スタビライザーなどを投入して強化している。
OWNER:すずきの軽とらさん/スズキ キャリイ[DA63T]
お金をかけず、DIYでチューニングを楽しむがモットーのすずきの軽とらさん。たまたま所有していたキャリイをベースに自分で全て作業し、最小限のチューニングでドリフト&グリップを楽しんでいるそうだ。
エンジン出力は推定80ps。足回りは、詳細不明の車高調キット(フロント)に4kg/mm程度のスプリングをセットし、リヤもメーカー不明のリーフを裏返して装着しただけというお手軽仕様だ。
OWNER:GTCP-TIGER MONKEYさん/ダイハツ ハイゼットジャンボ[S201P]
GTカープロデュースのアンテナショップ「TIGER MONKEY」のデモカーで、今回のイベントでは少数派のダイハツ車。エンジンはバランス取りのみで、eマネージアルティメットでセッティングを行っている。
足回りにはオリジナルのアーム類などを投入し、パワーよりもフットワークの良さを伸ばす方向でチューニング。リヤサスがリーフからコイルオーバーに変更されているのもトピックだ。
⚫︎取材協力:Kトラワールドシリーズ(主催:GTカープロデュース)
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