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ボンネットのかさ上げでフェイスリフトのラインを調和!
随所にBMWテイストを盛り込んだ大作
昔からクルマ系の雑誌を読んだり、カーイベントに行ったりしていたというオーナー。友人のガレージでクルマをイジるようになった頃、イベント会場でS2000顔シビックのオーナー達と出会い「ハードな作業でも努力すれば自分でできる」と教わった。それを機にフェイススワップを目指すようになり、オンリーワンの個性を求めてBMW顔のEG4シビック製作をスタートさせた。
ヘッドライトはボリュームがあるE90用をチョイス。グリルはE92の方がシャープだったため、中古でフロントバンパー一式を購入し、バンパーの一部とグリル部をボメックス製エアロ(シビック用)とミックスした。
また「コアサポートを切ってしまうと車検が面倒」という先輩の教えに従い、ステーなどを駆使してヘッドライトを固定。もちろんそれは簡単な作業ではなく、BMWのヘッドライトユニットはかなり大きいため、コアサポートだけは死守しながらサブフレームを大胆にカットしてスペースを確保している。
ノーズがシビックのラインのままだと、BMWヘッドライトが収まりきらない。そのため、ボンネット先端のラインをかなり上にあげてつじつまを合わせている。元の先端形状はそのまま残し、ボンネットキャッチなどをそのまま使えるようにしているのは見事だ。ボンネットはライジング製だ。
一方、リヤには100φテールの砲弾型サイレンサーをツイン装着。それに合わせてTFレーシングのバンパーを大胆にカットし、空いたスペースのなかでディフューザーを製作してリヤにボリュームを持たせている。
ドアはメーカー不明のヒンジセットでガルウイング化。BMWフェンダーダクトが、ガルウイングのヒンジ装着位置と重なったため、サイドステップダクトとして活用していたりもする。
ホイールは、立体的な造形が気に入ってワークのシュバートSC5を選択。このホイールを履くためにワンオフのピッチ変換スペーサーで、4穴100から5穴114.3に変換している。サイドステップの後端に移植されたM3ダクトもポイントだ。
ボディカラーは発色の良さが気に入っているというレクサス純正シャンパンゴールド。スポーツテイストを崩すことなく、スタイリッシュな仕上がりを心がけたというそのルックスは、BMW1シリーズの亜種という出で立ちだ。しかし、ひとたびアクセルを踏み込めだ爽快なホンダサウンドが響き渡る。その大きなギャップこそ、このカスタムシビックの真骨頂かもしれない。